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FLBニュース NO132 Archive

FLBニュース NO.132

丹生ダム計画の見直しを求める要望書提出

               3月5日 扇国交大臣、国松知事に



2月に開催した総会決議にもとずき以下の内容で提出しました。また、このことについて現在進められている淀川水系流域委員会にも資料として提出しました。

                                                          FLB102・103 2002年3月5日

国土交通省 大臣 扇 千景殿 滋賀県知事 国松善次殿

                                                             びわ湖自然環境ネットワーク

                                                                  代表 寺 川 庄 蔵 

                       丹生ダム建設計画の根本的な見直しを求める要望書



 国土交通省による丹生ダム建設計画については、これまでにもさまざまな側面から問題点を指摘してきましたが、今回は自然環境の保全という観点から、特に以下のような重大な問題点を指摘することによって、再度、建設計画の根本的な見直しを求めます。

(1)丹生ダム建設により水没する渓畔林の生態的な重要性

 渓畔林は山間部の生態系の中でも、きわめて特殊な環境に位置しており、その面積の狭小さに比べて,生態系全体の生物多様性に対する寄与が極めて大きい空間であります。このような渓畔林の動植物相は、河川の自然流下の営力によってのみ健全に維持されるものであり、こうした特異な環境がもつさまざまな生態的機能を別の場所で代替しようとする試みは不可能に近く、成功例はまったくありません。今回のダム計画は,高時川源流域の自然生態系のうちでも、とくに重要な生態的機能をもつ渓畔域を広範囲に水没させることになるため、高時川源流域の生態系の価値を著しく損なう結果をもたらします。



(2)里地里山に特有の動植物相保全の必要性                      

 丹生ダム建設予定地周辺は、古くから集落が営まれてきた典型的な里地里山地域であります。生物多様性国家戦略において明らかにされているように、このような里地里山にはRDB動植物種(絶滅の恐れが懸念される)の集中的な分布がみられるなど、その保全は今や国家的な課題となっております。ダム建設に伴う水没や付帯工事等により、こうした里地里山環境の重要な部分が失われます。



(3)ダム建設による流況変化にともなう下流部の河川環境への深刻な影響

ダム建設による流況変化が、下流部の河川周辺に生息する動植物や生態系に深刻な影響を与えることは、これまでの各地の事例からも明らかであり、しかもそれらの影響は対策不能なものが大部分を占めています。これらの影響はダム建設に宿命的に付随するものであるにもかかわらず、丹生ダム計画においては、これらに関する基礎的な調査すら十分に行われていません。このような現状のまま、工事が実施されれば、下流部の河川環境に取り返しのつかない悪影響を及ぼすことは明らかです。



(4)すべてのダム計画の根本的な見直しを

 以上の指摘は、滋賀県が建設を進めている北川第1第2ダム、来栖ダム、さらに農水省が計画を進めている永源寺第2ダムについても同様のことが指摘され、根本的な計画の見直しが必要です。       

*この要望書は、2002年2月3日に開催した第11回総会で特別決議したものです。







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【FLBシンポジウム案内】

水道水の汚染が広がっています。守山市と野洲町の地下水汚染に続いて今度は信楽町で河川からの無断取水による水道水汚染が明らかになりました。ゴミの問題も家電リサイクル法の施行以来不法投棄が増えてきています。その一方で公共関与のゴミ処理場建設をめぐって反対運動が起こる等、環境問題があらためて課題を提起しています。



                       ゴミをなくすため 廃棄物処分を考える



ゴミ処理をめぐって県内各地で大きな問題となっています。どうしたら良い解決策が見つかるのでしょうか。専門家とゴミ問題の現場でかかわっている方に来ていただいて、現状とその解決策について話し合い、勉強したいと思います。



○日 時    2002年5月25日(土)13:30〜16:30

○会場     大津勤労福祉センター

              大津市打出浜1−6 TELO77−522−7474

○講演内容   「廃棄物処理の解決にむけて」

           講師 森住明弘(大阪大学助手)

パネルデスカッション コーディネーター 寺川庄蔵(FLB代表)           

パネラー 森住明弘(講師)

                竺 文彦(龍谷大学教授)

                今大地晴美(敦賀市・中池見を伝える女たちの会代表)

                片淵ふさ子(エコライフin甲賀代表)

                高谷順子 (栗東市・産業廃棄物を考える会代表)

                深町加津技(志賀町親子探検隊会員)

○参加費    500円(資料代)

○参加申込み・問合せ ※できるだけFAXまたはEメールでお願いします。

          FLB・びわ湖自然環境ネットワーク事務局

           〒520−0802大津市馬場2−7−22−305

           TEL 077−524−1552 FAX 077−524−1633

           Eメール t-shozo@mx.biwa.ne.jp

<主催> FLB・びわ湖自然環境ネットワーク <共催> エコライフin甲賀







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琵琶湖適正利用懇話会が提言

                        具体策 今シーズンは見送り

懇話会の西川幸治会長は3月20日、「琵琶湖におけるレジャー利用のあり方」をまとめた提言を国松知事に提出しました。内容は琵琶湖の利用について問題点を指摘はしていますが、予想通り具体的な行動計画はあいまいです。この中で「利用税」を取り上げていますが、簡単に税を取ればいいというような単純なものではなく、現状では金さえ払えば何をしてもいいんだという考え方につながりかねません。

 また、議論も不十分で公聴会の意見もあまり反映されているとはいえず、われわれとしても今回の提言を検討して対応を考えたいと思います。







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県南部広域処理システム施設整備計画委員会第1回委員会開かれる

                    冒頭 設置場所の削除、名称の変更を求める



3月5日、県が志賀町栗原に計画している一般廃棄物と産業廃棄物の中間処理場について始めての計画委員会が開かれ、環境ネットから寺川代表と竺教授が出席しました。傍聴者は抽選で25名入場できましたが、抽選もれして入れない人もありました。

この問題については、用地選定の経過等をめぐって地元では反対運動が起きており、委員会の冒頭、委員会として用地は棚上げしてかかるべきとの主張をしましたが、委員の中からは志賀町栗原を前提に考えるべきとの意見も出されたため、この議論は次回に持ち越されました。

次回は5月に開催予定です。インターネットや新聞で開催案内が事前に行われますので開催に注目願います。傍聴もできます。







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2002.2・3月の新聞から (*=新聞切り抜き掲載)

 2/ 1 原発防災計画見直しを 人体被害なし前提 市民団体、知事に申し入れ (読売)

    2 ダム計画見直し 水需要減で不要なら 京都・淀川水系流域委で国交省 (京都)

    4 *固有生物保護へ議論白熱 外来魚や水上バイク対策 大津で環境シンポ 環境ネット(産経)

    5 *ゴミ対策の現状網羅 一廃・産廃処分場など25ヵ所3年かけ調査 環境ネット

                 市民団体 処理施設報告書を刊行 問題考える価値ある資料 (毎日)

   10 *「ヨシ造成地選別を」 環境団体や漁業関係者 琵琶湖岸3ヵ所検証 環境ネット(京都)

   16 2002年度県予算案 一般会計前年度2.5%減額 総額5648億9千万円

                 法人2税3割減少 環境対策に重視 びわこ空港予算4分の1(朝日)

   19 *禁止区域で散弾発砲 県自然保護監視員 鳥獣保護法違反容疑 八日市署、近く書類送検(朝日)

   20 琵琶湖管理めぐり議論 淀川水系流域委大津で部会 NPO代表ら意見 (京都)

   25 住民が反対決議採択 県の産廃焼却施設計画 志賀で集会 (読売)

   26 オオワシ飛来地 銃猟禁止区域を承認 県環境審来年度から 山本山一帯の115? (朝日)

   27 改善計画住民納得せず 栗東の産廃問題 県説明 汚濁水処理施設で平行線 (読売)

 3/ 6 *丹生ダム計画 知事と国交相に見直し求め要望 びわ湖自然環境ネット (読売)

    6 *候補地めぐり議論紛糾 志賀の県産廃施設計画委が初会合 (読売)  

    7 異臭で水道水停止 30倍フェノール類検出 何者かが投入か 滋賀・信楽町 (中日)

    9 *2ストローク水上バイク 琵琶湖航行禁止へ 滋賀県方針 (毎日)

   13 農薬使用情報公開を 知事に中間提言提出 湖国農政懇話会 (京都)

   13 ワタカ 琵琶湖再生の“救世主” 水草など食べアオコ抑制 

      生態系への影響少なく放流計画 (読売)

   13 *信楽町が無許可取水 水道水汚染問題 大戸川に管を敷設 

      河川法違反の疑いで国交省と県 (京都)

   15 06年度に温室効果 ガス6%削減目標 県が温暖化対策課計画 (中日)

   21 *水上バイク禁止提言 「2ストローク」段階的に 琵琶湖適正利用懇話会 (読売)

   22 *湖沼会議市民ネット 2団体結成へ発展的解散 (朝日) 

   26 ヤコブ病和解成立 確認書調印 国が『おわび』(中日)

   27 *関電の金居原水力発電所 着工さらに先送り (中日)

   27 *地下水27ヵ所で基準超す有機塩素系検出 使用340事業場の調査結果 県と大津市 (中日)

   28 共同で“生ゴミ”対策 彦根市が減量化にたい肥作り 東沼波に大型処理機設置 (中日)

   28 県、初の原子力防災訓練 30日 福井の原発放射能漏れ想定 (読売)

   29 廃棄物抑制推進へ産官学の役割明記 県が処理計画を策定 (中日)

   31 原発「撤去などに30兆円」電事連が初の試算 全国で2045年まで (朝日)







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事務局だより

 ◆「ゴミ報告書」申し込み好調です。県内はもとより三重、岐阜、愛知、静岡、東京、茨城、埼玉、石川、神戸、鹿児島・・・と全国から今も続いています。

◆会費納入ありがとうございます。まだの方はお急ぎください。納入がない場合は、5月以降FLBニュースの発送を止めさせていただきますのでご了承お願いします。

◆県南部廃棄物処理場第2回計画委員会 5月24日(金)9:30〜12:00 農業教育情報センター第5研修室 (大津合同庁舎横)

◆FLB今後の予定 ・4月23日(火)幹事会、・5月14日(火)研究会、・5月25日(土)「ゴミシンポ」、・28日(火)幹事会、・9月21日(土)水上バイク追放チャリティーコンサート・がリバーホール(高島町・企画中)。           

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