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FLBニュース NO.134

ゴミをなくすために  廃棄物処分を考える



       公が関与しても不安なものは不安

                                  ゴミ処理問題で議論白熱



     講演:「廃棄物処理の解決にむけて」

     講師:森住 明弘 大阪大学基礎工学部助手



     パネルディスカッション

     コーディネーター:寺川 庄蔵 FLB代表

     パネラー: 森住  明弘  講師

           竺   文彦  龍谷大学教授

           今大地 晴美  中池見を伝える女たちの会代表

           片淵 ふさ子  エコライフ in 甲賀

           高谷  順子  産業廃棄物を考える会代表

           深町 加津枝  志賀町親子探検隊会員

     司会:柴田 英男



 5月25日(2002年)(土)午後1時30分から、大津市打出浜の大津勤労福祉センターにおいて、シンポジウム「ゴミをなくすために 廃棄物処分を考える」が開催されました。大阪大学の森住明弘氏(民際学)の約40分間の基調講演に引き続き、15分の休憩をはさんで、後半はパネルディスカッションが行われました。約40名の参加者とともに終了予定の時間を超過し活発な議論が交わされました。

 以下にそのおもな内容を紹介します。



[大阪大学森住明弘氏の講演]



 滋賀県の廃棄物処分場問題で市民活動にかかわるのは、今回、県が志賀町に計画している処分場で5回目となる。

 廃棄物処分場計画に反対するのは、住民エゴではない。一般住民が知らないあいだに計画が決定され、行政との間に不信感が生まれる。

 地域住民とホンネの話をしながら計画を進めようとする行政も出てきているが、残念ながらいまだに形式的な住民参加で乗り切ろうとしているところもある。

 今後の廃棄物問題で主要な論点は3つあり、第1点は、将来の廃棄物処理をどうするのかという点であるが、滋賀県の計画は不明で遅れている。

 第2は、経営主体として、行政や公社が運営するのか、あるいは民間に任せるのかという点で、経済性の論点でもある。ただし、抽象的には議論できず、個別のケースで検討しなければならない。

 第3は、手続きが公正であるかということで、一番大事な論点である。過去の手続きがおかしけれ

−1−

ば、振り出しにもどせばよい。

 志賀町の今回のケースでは、以上の3つの論点について、住民主導で委員会が運営できるようになるのが課題である。



[パネルディスカッション]



環境ネット寺川代表(コーディネーター)

 これまで県内外の廃棄物処理施設を見てきた。今回の県の計画の審議会の委員になっているが、県の計画は不十分で、基礎調査から始める新たな計画の進め方のフロー図を提案した。

 会場からも積極的な意見を出していただいて皆で考えよう。



竺文彦氏(龍谷大学教授)

 一般廃棄物と産業廃棄物とで分けるのではなく処理技術の違いで分けるのがよいのではないか。ゴミの分別は細かく分けるばかりがよいのでなく、「紙ゴミ」、「生ゴミ」、「包装容器」、「リサイクルできない燃やすゴミ」くらいに大雑把に分け、「有害物」を除いて処理し、特に「生ゴミ」をリサイクルすることが大事ではないか。

 ドイツは10年20年先の大きな方針を決めている。行政のゴミ担当者は、何年かで入れ替わるが、ゴミの問題は、川の問題とともに、長くかかわれる技術者が必要ではないか。



今大地晴美氏(中池見を伝える女たちの会代表)

 原発の埋立地のために掘ったときの穴に民間の処分場ができた。1987年当時は、9万立方メートルしか認められていないのに119万立方メートルのゴミがある。行政が見過ごしてきたからである。1日に200台のトラックがゴミを捨てにくる状況であった。さらに県は処分場の増設を認めたがっていたが、住民から国に要望して、ようやく搬入が止まった。いまはゴミの除去を要請しているが膨大な量であり、ゴミの無害化に注目している。



片淵ふさ子氏(エコライフ in 甲賀)

 滋賀県は大規模な産業廃棄物の最終処分場建設を甲賀町に計画しているが、根本にもどって、ゴミをどうして減らしていくかを考えなければならない。



高谷順子氏(産業廃棄物を考える会代表)

 栗東市では、住民が知らずに20年間、劣悪な廃棄物処理が行われてきた。県とのやり取りでは、県に対しては多少良心的なものを感じているが、業者は悪徳で、公というものに疑問をもっている。



深町加津枝氏(志賀町親子探検隊会員)

 志賀の里山の自然は、誇れるものである。今回の処分場計画で行政は「安心安全」を強調するが、「絶対」ということはなく、「処分場を工業団地内に造れば企業が逃げていくから都合が悪い」と二枚舌である。候補地の選択、検討スケジュールも問題で、町と住民、県と住民の間には隔たりがある。



***会場全体での意見***

「甲賀にある、いまの産廃は、県内唯一の管理型(遮水シートで排水を管理)。そのとなりにさらに、7倍もの管理型処理場を県は計画している。シートの耐用年数を県は30年と言っているが、もっと短いのではないか。「処理水は安全」と県は言っていたが、下水処理場につなげることになった。県の主張は疑うべきである。」

「住民は、夢のある提言をし、明るく運動を進め、一般の人々への広がりがほしい。」

「廃棄物処理を公共が行うことに対し、コストや技術革新面で疑問をもっている。」

「監視という面では、公は、きびしくなってきている。」

「琵琶湖を守るためには、ゴミの分別など身近なことから始めるしかない。」

「今回の県の計画は非民主的に進められてきた。このことをもっと多くの人に伝えなければならない。」

「ゴミ問題、川の問題などでは、住民が常に、かかわっていることが必要ではないか。」

「市民の環境意識は日本とドイツと変わらないように見えるが、ドイツでは、行政がしっかりしている。それは市民が支えているからではないか。」







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静かで美しい安全なびわ湖を取り戻すために



世界唯一 のピッコロバイオリン奏者



グリゴーリー・セドゥフ

       ピッコロバイオリン演奏会



ロシアの著名な世界唯一のピッコロバイオリニスト、グリゴーリー・セドゥフさんを迎えての演奏会です。ユニークな楽器を自在に操る巧みな技と情熱的な演奏をお楽しみ下さい。

2002年9月21日(土)

開演 13:30(開場 13:00)ガリバーホール

〒520-1121高島町勝野670 tel 0740-36-0219

入場料 3、000円 (全席自由席)

出演

 バイオリン: グリゴーリー・セドゥフ Grigory Sedukh

      (1952年ウクライナ生れ。サンクトペテルブルグ国立音楽院弦楽四重奏科教授

     ・サンクトペテルブルグ フィルハーモニー交響楽団 第1バイオリン奏者 )

 ピアノ : 高橋 元子 (広島大学交響楽団、福山夢オーケストラなどと共演)



曲目

  ♪ カルシュ:“くるみ割り人形”の主題による幻想曲

  ♪ プロコィエフ: “ロメオとジュリエット”より3つの小品

  ♪ チャイコフスキー:“メロディ”op42-3

  ♪ ハチャトゥリアン:“ガイーヌ”より“剣の舞” 他

申込先 びわ湖自然環境ネットワーク コンサート事務局

〒520-0524 志賀町今宿800-1「るーむぶな」内

tel&fax 077-594-3573 (10:00〜18:00・水曜&第3日曜は休み )

E-Mail: k-aki@leto.eonet.ne.jp

< 主催 > FLB びわ湖自然環境ネットワークFriends of Lake Biwa

< 後 援 > 志賀町 高島町 安曇川町 新旭町今津町 マキノ町 志賀町教育委員会 高島町教育委員会 安曇川町教育委員会 新旭町教育委員会今津町教育委員会 マキノ町教育委員会 石井子どもと文化研究所岡山環境カウンセラー協会  喫茶&ギャラリーるーむぶな

収益金はびわ湖とその周辺の自然環境を守る活動や「湖面利用の安全を考える全国大会」(仮称)開催の資金に使わせていただきます。







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2002.5月の新聞から (*=新聞切り抜き掲載)

 5/ 1 *リゾート基本構想 14県「見直しや検討」 本社調査 (読売)

2 *漁獲量ますます減 昨年の琵琶湖 昭和30年代の5分の1 (中日)

8 「グリーン購入」基本方針 滋賀県 もっともっと環境にやさしく

                公共工事資材など新たに3分野拡大 設備や機器省エネ診断も (京都)

    8 赤坂山で植物盗相次ぐ フデリンドウ、カタクリ…   マキノ

                一帯は琵琶湖国定公園内 ハイカーら根こそぎ (京都)

    8 焼却炉保証上回る数値 地元に報告せず 彦根市清掃センターダイオキシン類調査 (京都)

    9 外来魚駆除 雇用問題も 一石二鳥 ブラックバス・ブルーギルなど繁殖阻止事業始まる

                失業者ら90人雇い捕獲 (朝日)

   11 「時間をかけ検証」 県の産廃計画に議会で志賀町長 反対派増に配慮 (朝日)

   13 地質構造「一番悪い所」 県の産廃計画で講演会 調査の必要性訴え (朝日)

   13 建設現場広がるリサイクル 今月末から罰則規定 国の工事2005年度に100%目指す

                石炭灰?防波堤消波ブロック 段ボール?ふすま (読売)

   13 温暖化防止具体策急げ 実質増加、京の温室効果ガス

        環境審、京都市に重点17項目答申 市民や企業盛り上げへ 全庁態勢が必要に (京都)

   13 京都市ごみ分別 緩やかルール守られず 家庭ごみ「可燃物」扱い大半

                焼却灰減少が課題に 資源ごみ「異物」多く、除去に手間 (京都)

   13 マナー悪い釣り人の置き土産回収 琵琶湖に沈んだワームやルアー 濁水の中、100個近く発見

                山ノ下湾で県フィッシングボート連盟 環境ホルモン対策に一役 (中日)

   14 廃品回収量増大やごみ減量推進 来賓の市長、袋有料化に前向き 草津の市民会議が総会 (中日)

   15 *10年度までに廃止 骨材の琵琶湖中採取 県、需給計画策定 (朝日)

   16 琵琶湖水質浄化へ「汚濁物対策の柔軟な制度運用や財政支援」盛る 知事ら国に要望47項目(毎日)

   17 琵琶湖の環境保全と在来魚増殖 一石二鳥 県が本腰 

      稚魚の“天然育成池”に 水田や内湖利用 研究支援を水産庁に要望 (中日)

   23 *公開資料大部分黒塗り 住民、県の閉鎖性批判 志賀の県産廃焼却施設計画

      会見で知事「計画大いに議論を」 計画の白紙撤回を要望 住民団体 知事に6344人分署名添え(朝日)

   23 ふるさとの自然を守り育てよう 今年も一斉清掃登山 

      26日と来月2日 県内13の山域で 県勤労者山岳連盟 (中日)

   25 *用地選定改めて議論を 計画委 委員から議事に異議 志賀の廃棄物処理施設建設 (産経)

   25 川底に岩場、流れ減速 河床見えても景観ばっちり 草津川放水路新工法を導入 工事大詰め(京都)

   26 *『住民参加、情報公開が必要』 ゴミ処理考えるシンポ 大津・FLB (毎日)

   26 費用かけず環境ISO自己認証取得 監査員養成へセミナー 県立大生協 (朝日)

   28 メディア規制につながる個人情報保護など2法案に反対 県新聞通信放送十社会が緊急声明(中日)

   28 *ゴミ焼却施設3割廃止に ダイオキシン規制強化まで半年 費用高騰384ヵ所解体難航 (朝日)

   29 生態系の安定に多様な生物必要 “琵琶湖再現”水槽が字実証 

                京都大学生態学研究センター メカニズム解明に光 (読売)

   30 生態系に打撃湖底の低酸素化 解消へ湖水交換も議論 県琵琶湖研が検討委 

                メカニズム未解明 慎重論も (読売)

   31 井戸から基準超すヒ素 草津の廃棄物処分場近く 最高8倍市「人体影響なし」 (京都)

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