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FLBニュース NO.139

「琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例案」の県議会可決成立について

11月6日、FLB びわ湖自然環境ネットワークとGreen Wave 緑とやすらぎのある新海浜を守る会は、レジャー規制条例の成立を受けて、以下のコメントを発表しました。



10月16日の定例県議会最終日に、「琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例案」が全会一致で可決され、平成15年4月1日施行が決まりました。

 条例の成立を受けて国松知事は「条例案は要綱案より厳しい内容で反発も予想したが、レジャー被害を食い止めてほしいとの県民の声を議会も理解いただいた。産業界も含め、近江商人の三方よしの精神に『地球によし』を加えて、人間中心から人間も自然の一部という新しい文化を提起できる。」などと述べた。(京都10.17付)などと報じられていますが、その知事の言葉とは裏腹に案の一部を修正したものの、とてもこの条例の内容では琵琶湖と近畿1400万人の健康と安全な生活は守れません。

私たちがつくった市民案をなぜ上程しなかったのか、あるいは市民案に沿って大幅な修正をしなかったのか、ラムサール条約に登録し環境こだわり県を標榜する県にしては、不十分な内容といわざるをえません。

 今回の条例可決にあたり、以下の点で重要な問題点と課題があることを指摘し、来年3月の世界水フォーラムに合わせた「水辺利用の安全を考える全国大会」(仮称)の開催、「琵琶湖水上バイク問題報告書」(仮称)の発行など、根本的な問題の解決のため引き続き全力で取り組んでいく決意ですので、皆様のご支援とご協力をよろしくお願いします。



<主な問題点>

1、 実効性に欠ける。――――リリース禁止、その他の違反に罰則なし。

2、 2ストローク禁止は、6年でも長すぎる。―――長くても2年以内に。

3、 水上オートバイ全面禁止にせず。―――水上バイクの特殊性を考えず、プレジャーボートを丸ごとくくる。

4、 出艇管理ができない。―――マリーナ管理をせず、湖岸の自由使用にこだわる。

5、 速度規制がされなかった。―――危険。

6、 プラスチックワーム・ルアー禁止が抜けている。―――環境ホルモンは大丈夫か。

7、 自然湖岸の破壊を無視。―――自由使用、その名8、目で占有許す。

9、 水道取水施設、エリ周辺などを航行禁止にせず。―――禁止区域設けず。

−1−

10、 県11、 民への配慮より事業者への配慮。―――水上バイク禁止にせず。2スト禁止は2年以内が妥当。

12、 あいまいな表現のまま。

<課題>

1、 禁止区域の設定。―――どの範囲まで禁止にできるのか。

2、 審議会の構成。―――懇話会委員のように業界よりのメンバー多数ではだめ。あくまで市民派で。

3、 違反者の取締り。―――罰則なしで監視員と警察でどれだけ効果上げられるか。

4、 びわ湖の総合保全。――――水上バイクとバス釣りだけが問題ではない。琵琶湖を守るトータル  

な法整備が必要。

(上記発表について詳しい説明は、前号の県議会参考人発言の内容と変わりませんので省略します。)



第3回世界水フォーラム関連行事として滋賀県からの半額助成(865,000円)が内定しました。



〜やすらぎのある水辺を未来へ〜 

水辺利用の安全を考える全国大会(仮称)案

2003.3.21〜22



今、安全でやすらぎのある水辺が全国の海と湖から失われてきています。一方では、プレジーボートからの化学物質による水質汚染が懸念されています。密かに進行する汚染は、市民には被害が出るまでわかりません。

命の水をはぐくむ水辺が、20世紀のおわりに、癒しの場から、欲望と欲求不満解消の場になってしまいました。滋賀県はようやく行き過ぎたレジャー活動の規制に乗り出しましたが、その内容は、実効性に乏しく不十分なものです。21世紀=環境の世紀には、予防の観点にたった規制、制限が必要です。

世界の湖沼、河川の管理のモデルとなるようには、遅れてきたレジャーに関するルールどのようにすべきかについて、行政、市民、NGOが考えます。

1.シンポジウム

★日程 2003年3月21日(金) 13:00〜18:00 シンポジウム(ピアザ淡海大会議室・大津市)

                19:00〜21:00 交流会

★各地からの報告

  琵琶湖 本栖湖 霞が浦、宍道湖、淀川、長良川、神奈川(海岸)、九州(   )他

★特別講演  長野県知事 田中康夫氏(交渉中)

★講演    アメリカ国立公園指導員(依頼中)

★パネルディスカッション 

    パネラー:国土交通省淀川工事事務所長 滋賀県自然保護課長 環境省国立公園担当課長 アメリカ国立公園指導員 WWF Japan (招聘予定)

★その他 「琵琶湖水上バイク問題報告書」(仮称)を作成

シンポジウム資料として琵琶湖レジャー利用の適正化条例制定にいたるNGO、行政の取り

−2−

組みを報告書にまとめ、条例施行以降の実効性、条例の問題点の検証を可能にする内容。各地からの資料も掲載予定。

2.琵琶湖視察 

★ 日程 3月22日(土) 9:00〜12:00 



★自ら決めたルールを今年も無視し水上バイク大会開催          抗議と公開質問おこなう!!

FLB107 2002年11月6日

滋賀県知事 国松善次 殿

びわ湖自然環境ネットワーク

Green Wave 緑とやすらぎのある新海浜を守る会



「JJSBAジェットスキー琵琶湖大会」

の湖面および湖岸の占有利用許可に抗議する



JJSBAジェットスキー大会において、昨年今年とも「400mルール」違反のレースが行われた。昨年の大会の際にルールを遵守するように我々から口頭で申し入れたにもかかわらず守られず、今年は昨年以上に湖岸に接したコース取りで行われた。このような団体になぜ場所の占有利用許可を与えたのか。関係条例の成立直後だけに事態を重視しなければならない。占有利用許可に強く抗議し質問する。

・ジェットスキー大会開催日:2002(平成14)年11月2、3、4日

・開催場所:滋賀県志賀町近江舞子水泳場

・主催者:JJSBA (日本ジェットスキー協会)

水上バイク関係業界団体が、昨年に引き続き11月2〜4日に琵琶湖近江舞子で水上バイク大会を開催したが、その内容は400m内でレース走行を行い、PW安全協会等関係団体も参加してきめた琵琶湖のマナーズブックの内容(400mまで徐行ルール)を、全く無視したルール違反行為である。これは水辺の住民、利用者にとっては迷惑行為であり、水鳥等の生態系にも多大な悪影響を及ぼしたことは自明である。また、本来利用者のマナー向上の啓発の場でもあるイベントにおいて、このようなマナー違反を業界団体自ら行うことは、このたび成立した条例の制定の経緯、趣旨が全く理解されておらず、県民が条例制定のために重ねてきた努力を踏みにじるものである。日ごろより水上バイクの騒音、悪臭、暴走行為により被害を被っている県民として怒りを禁じえない。このようなルールを守らない団体に対し占有利用許可出したことに対し抗議し公開質問をおこなう。回答期限11月15日。

<質問>

1.琵琶湖のマナーズブックでは湖岸から400mまでは徐行とされているが、遵守させるためにどのような方策をとったか。

2.昨年の大会の際に大会前日までいた鳥類が大会中とその後姿を消していることから、鳥類への影−3−

響被害が確実にあると指摘した。今回どのような対策を指示したのか。

3.水上バイクや関係資材搬入のための車両の乗入れ(根の踏みつけ)や、水上バイクの多量の排ガスで植生がいたむことに対してどのような指導をしたのか。

4.近隣の住民や、やすらぎのある浜辺を求めて訪れた他の利用者にとっては迷惑行為以外の何者でもないが、どのように考えてどのように対応したのか。

5.今回成立したレジャー規制条例の趣旨に反する内容の今大会をなぜ許可したのか。

6.あからさまなルール違反があることからみて、業界の姿勢に疑問がもたれる。行政は本競技会の実情を把握しているのか。現地を見ているのか。



淀川流域委員会が大詰めを迎える

淀川水系流域委員会の最終提言取りまとめがいよいよ大詰めを迎えています。中でもその核心部分ともいえる「ダムのあり方」について、素案ができました。次に載せる文章は、素案のたたき台です。下線は寺川修正意見です。撤去の言葉も寺川の意見で入りました。最終案が確定するのは1月上旬。

皆さんのご意見があればどしどし寺川までお寄せください。(この後大幅な変更意見が出ています)

4−6 ダムのあり方

(1) 基本的な考え方

わが国では、治水、利水、発電等を目的として、すでに多くのダムが全国の河川に建設され、これらが生活の安全・安心の確保や産業・経済の発展に貢献してきたが、河川の水質や水温に影響を及ぼすほか、魚介類や土砂等の移動の連続性を遮断する、安定的な放流操作により流水の撹乱機能を喪失するなどにより、河川本来の生態系と生物多様性に重大な悪影響を及ぼしている。

したがって、ダムの建設は、河川環境の観点からは極力抑制するべきであり、治水および利水の観点からは新たな理念に沿った抜本的な再検討が必要である。

なお、地球温暖化による気候変化や社会情勢の変化といった不確定要素などについては順応的に対応するものとする。

堰あるいは発電用・農業用等のダムについても、上記に準じた取り扱いが必要である。

(2) 新規ダムについて

新規ダムについては、自然環境を破壊する恐れが大きいため原則として採用しない。

新規ダムは、地域特性をふまえるとともに、河川環境保全の観点ならびに新たな治水および利水の理念に沿ったうえで、考えうるすべての実行可能な代替案について検討し、ダム以外に有効な方法がないと確認された場合に限り、認められるものとする。

計画段階から次の事項について徹底した情報公開を行うとともに説明責任を果たす。

・ダムの必要性と建設予定地点の選定理由

・各種代替案の有効性の比較

・自然環境への影響 ・自然環境への負荷も考慮した経済性  ・その他

新規ダムの建設は、合理的な必要性があり、建設地点が自然的・社会的条件から最適であり、考えられるすべての実行可能な代替案のなかで最も有効性があり、自然環境への影響が社会通念上止むを得ないとされる程度であり、経済性に優れ、かつ流域住民およびNGO・NPOを

−4−

含む社会的合意がある場合に限られるものとする。

なお、新規ダムを建設しようとする場合、ダム事業者は、計画段階から住民が建設の適否を判断するに必要な情報を公表するとともに、十分に理解できるように説明しなければならない。

計画・工事中のダムについても、新規ダムに準じた取り扱いをするものとする。

(3) 既設ダム・堰について

既設のダム・堰が、自然環境に重大な影響を与えている場合、あるいは機能を低下・喪失した場合、撤去から存続にいたる幅広い検討を行い、存続させる場合には、ダム機能の回復をはかる、あるいはダム湖の水質改善対策、選択取水機能の追加、生態系・土砂の連続性の回復などを実施して自然環境への影響の軽減をはかる必要がある。とくに、ダムへの堆砂は、河床低下や海岸侵食をもたらしており、早急な対策が必要である。

また、河川の基本的特性の一つである撹乱機能を補償するため、ダムからの放流操作については利水安全度を考慮した弾力的運用が必要である。



「粗朶消波工の実験」計画に参加を!!

琵琶湖の豊かな環境を取り戻すためにはヨシの復元が非常に重要だということで、滋賀県はじめ水資源開発公団などでその取り組みが進められてきましたが、莫大な費用がつぎ込まれた割にはあまり成果をあげていません。むしろヨシ帯の造成ということで琵琶湖や内湖の埋め立て、琵琶湖の美しい原風景を台無しにし水辺の生態系を破壊している工事が今も進んでいます。

 私たちは、このようなことでは本当の琵琶湖の復元にはならないという認識のもとに、霞ヶ浦、宍道湖の視察を行い、そこで得たアサザやヨシ帯の復元事業からその優れた工法に学び、琵琶湖では実践できないかと考えて、まずわれわれでやってみることにしました。

実験は以下の要領で行います。1年後には何らかの結果が出ると思います。積極的な参加をお願いします。

間伐と柴刈り 粗朶消波工設置    

日時 2002.12.15(日)雨天決行 2003.1.19(日)予備日25日(土)

集合時間・場所 JR蓬莱駅 JR和邇駅

内容 間伐材で杭と柴を作る 湖岸に間伐材と柴で消波工をつくりヨシを植える

持ち物 のこぎり、鎌、軍手、防寒具、雨具、弁当、水筒軍手、長靴(胴長)、防寒具、雨具、弁当、水筒

〇参加費        無料

〇申込み・問い合わせ   FLB事務局

〇協力         やぶこぎ探検隊

事務局だより◆「竹ポット」で宍道湖のヨシ帯復元事業 ヨシを湖岸に植えるのにモウソウダケをうまく使っていました。竹の節をくり抜いてその中にヨシを植えて埋めると波よけになり活着するのです。琵琶湖でも1月19日に試してみたいと思います。 ◆第12回総会とシンポジウムの1月26日(日)開催を決めました。 ◆事務局の住所変更しましたが、会議はオーナーのご好意により当面西柳川ビル1階202号室で行います。12月定例会議は10日と24日です。

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