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FLBニュース NO156 Archive

FLBニュース NO.156

シンポジウム

〜水辺の自然と環境を守るための

レジャー規制を考える〜


+ 富士五湖調査 概要報告

 

☆シンポジウム

今回は、関東エリアではもっとも被害の大きかった本栖湖での開催となりました。

準備不足の部分もあり、参加者は30名となりましたが、パネリストとして参加いただいた環境省の方をはじめ、滋賀県、山梨県の職員や、国交省の関係団体、レジャー関係者(ウインドサーフィン、水上バイク、ダイバー、つり)、研究者、

地元住民など参加は多岐にわたりました。また、遠く支笏湖(北海道)からも関係者が参加いただきました。唯一、今回も参加を依頼したにもかかわらず、日ごろから利用者のマナー向上や環境対応を声高に広報されているプレジャーボート業界関係団体(PW安全協会、舟艇工業会)が参加されなかったことが残念でした。

シンポジウムの様子は地元紙にも取り上げられ、富士五湖エリアの市民、利用者

に対する賢明な利用に向けての一定の啓発効果もありました。



第1部では、まず、寺川(FLB代表)より、今回のシンポ開催に至る経緯や2003年3月、琵琶湖で開催した、「水辺利用の安全を考える全国大会」の概要報告のあと、比較的レジャー被害の大きな琵琶湖と本栖湖と支笏湖の現状報告がありました。  

 

第2部では、滋賀県レジャー利用適正化審議会委員の中野桂さんから、琵琶湖ルールの考え方、議論と認識の共有、行政費用と実効性、管理・監視費用について審議会の認識や「規制できるかどうか」よりも「どうあるべきか」のビジョンづくりの必要性についての発表がありました。 



第3部では、まず、3人のパネリストから、1部2部の感想や適正なレジャー利用や管理に対する考え方が述べられたあと、フロアを含めた意見交換に移りレジャー利用者をはじめ、活発な意見交換が行われました。 

最後に、大会決議の検討が行われ事務局素案に対しビジョンづくりや教育、レジャー利用者の立場にたった文言を追加するということで、昨年3月の琵琶湖で開催した水辺利用の安全を考える全国大会の大会宣言に基づき、「水辺の環境と水域レジャーの安全を考える全国連絡会」の設立を含む大会決議が確認されました。

大会決議は、国交省、環境省、関係都道府県、自治体、関係団体等に提出します。



☆富士五湖調査

翌朝の本栖湖クリーンアップには琵琶湖、支笏湖から6名のシンポ参加者も参加しました。

本栖湖湖畔は、普段から”現場”でのごみの持ち帰り啓発が行われているためか、

琵琶湖に比べると比較的きれいでごみの量も環境こだわり県にある琵琶湖の1/100程度でした。しかし、ダイバーによって行われた湖底清掃では大きなタイヤ、肥大化したプラスチック製ワームなども引き上げられました。毎年50名以上のダイバーによって清掃が行われてもこの状態ですので、ほとんど行われていない琵琶湖の湖底はどうなっているのかと思いました。

クリーンアップのあと、本栖湖を一周して昨年までの車両侵入場所等を確認し、午後は、他の富士五湖をめぐり、水辺の環境や水域の利用実態を調査しましたまた、河口湖ではラッキー?にもJB日本バスプロ協会会長の山下茂氏と、面談することができ、河口湖のバスつりの利用状況や制度、びわこルールに対する意見を聞くことができました。



以下、シンポジウムでの意見を取り入れた 大会決議修正案です。



            大会決議(修正案)



全国各地の水辺では、水上バイクなどのプレジャーボート活動や車両の侵入により、地域住民や漁業者の生活と水辺利用者の安全が大きく脅かされ、生物にも被害を与えている。

さらに、プレジャーボートなどの排ガスは、水質や底質、大気を悪化させ、生物が生きるための将来にわたる水環境、生態系、生物多様性などに深刻な影響を与える。

われわれは、これ以上の水辺環境の悪化を阻止し、安心して次世代に引き継げるようにしなければならない。

根本的な解決には、まず、地域レベルでの関係者によるビジョンづくりが必要であり、さらに、実効性のあるルールづくりを可能とする全国レベルでのビジョンと法規制が必要となる。

そのためには、全国各地の市民・NGO・行政・研究者などが情報交換「連携、協働」して、取り組む必要がある。ここに水辺と水域の環境とレジャーの安全を考える全国連絡会を設立することを決議する。

名称:水辺の環境とレジャーを考える全国連絡会

目的:水域の賢明な利用への誘導によりやすらぎのある水辺を守り次世代へ引き継ぐこと

目標:

(1) 水辺環境への負荷や、将来にわたる水質、底質、生態系、生物多様性への

  影響を低減させ、水辺の環境を守るために自然へ配慮を欠いたレジャーを

  禁止および制限、水辺利用者の安全を確保する法の整備。

(2) レジャーに伴う環境負荷や被害の実態調査結果を公開し、水辺を守るため

  の実効性のある監視体制など、有効な予防的措置を取れる仕組みの確立。

(3)賢明な利用に向けてのルールを周知する教育・広報活動の展開。

(4) ライセンス制など適正なレジャー利用のため制度の確立と行政、

  レジャー利用者、事業者の責任の明確化

組織:各地の市民、NGO、行政担当者、専門家からなる緩やかな相互の連絡組  

織とし、共通の目標に対しては協働で取り組む。

活動内容:

<全国レベルでの活動>

・ 情報・意見交換、交流、共同行動

・ 法制化のための関係官庁、政党、国会議員への提案、業界団体への要請

・ 市民、利用者への正確な情報発信

・ 行政、議員等との勉強会の実施

・ 21世紀の水辺の環境とレジャーの安全のためのビションづくり

<地域レベルでの活動>

・ 全国への情報発信

・ 地方行政への他所成功事例等の情報提供、レジャー利用者への啓発

・ 行政、議員等との勉強会の実施

・ 条例改正・制定要求、政策提案

・ 地域の関係者よる協働でのビジョンづくり



                               以上



以下シンポジウム当日プログラム



日時:6月5日(土)14:00−17:00

   6月6日AMは、第3回 本栖湖クリーンアップ 

場所:山梨県立本栖湖青少年スポーツセンター

内容・スケジュール: 

第1部 水辺利用の適正化への各地の取り組み紹介  (14:00−14:40)

   ?2003.3 琵琶湖大会の報告  

?2004.6 支笏湖、琵琶湖、本栖湖 

第2部 講演「施行1年を経た琵琶湖レジャー利用適正化条例の検証」

   滋賀県レジャー利用適正化審議会委員 中野 桂 氏(14:40−15:10)

第3部 賢明な水辺利用への意見交換会、大会決議    (15:20−17:00)



コーディネーター:

      淀川水系流域委員会委員 寺川庄蔵 (びわ湖自然環境ネット)

パネリスト:・環境省南関東地区自然保護事務所公園保護科長 荒畑正広 氏

 ・本栖湖水上安全指導員、環境監視員 渡辺浩司 氏(本栖でがんばる会)

 ・滋賀県レジャー利用適正化審議会委員 中野 桂 氏

テーマ・キーワード: 

 水辺の環境、水域の安全、レジャーと規制、自由使用、義務、責任、

 レジャー客による騒音、悪臭、車両侵入、植生破壊、プレジャーボート、

 水質・底質汚染、バーベキュー、ゴミ糞尿問題、レジャー関係者の不法占用、

 外来魚、プラスチック製釣具 、現行法律、条令、

 協働体制、企業・業界、行政、環境団体、市民、利用者



第9回魚ののぼれる川づくりご案内

5月30日の第8回例会は、ナマズの産卵する田んぼから見学し、小さなナマズやフナが田んぼで泳いでいるのを確認しました。しかし、周辺は住宅開発などが進んでおりナマズがのぼる小川も一部u字溝に変わりナマズがのぼれなくなる可能性など、早急な対応が必要であることを感じました。

第9回魚ののぼれる川づくり例会には国、県、学者など川づくりの専門家にも参加していただきます。実際に川を見ながらどうしたら魚ののぼれる川にできるのか一緒に考えたいと思います。ご参加お待ちしています。

・日時      6月26日(土)(小雨決行)

・集合場所:時間 JR和邇駅10:15 集合 

・参加費     無料

・持ち物     長靴、胴長靴(あれば)、網、弁当、雨具

・参加希望者   必ず申し込みをしてください。

寺川庄蔵 ?077−592−0856またはEメールで。

Eメール t-shozo@mx.biwa.ne.jp

★第10回は7月17日(土)に行います。第10回という記念例会ですので地元からの参加も広く呼びかけて実施の予定です。集合場所・時間など内容は第9回と変わりませんので、参加申し込みしてください。



事務局だより◆助成金がつきました。魚ののぼれる川づくりにタカラハーモニストファンドから50万円、びわ湖よしよしプロジェクトに(財)河川環境管理財団から200万円です。2つの事業の成功を目指します。皆さんの参加とご協力をお願いします。◆7月の行事予定 13日(火)環境研究会、17日(土)第10回魚ののぼれる川づくり、27日(火)幹事会 ◆本栖湖での全国大会は、何とか連絡会結成にこぎつけました。また、あの河口湖はじめ富士五湖が見学できたことも収穫でした。◆訂正お詫び FLBニュースで前号2004.5.10付NO.154はNO.155が正当でしたので訂正お願いします。また、パソコンの壊れたことなどでニュースの作成などすっかり遅れましこともあわせてお詫びします。(寺)




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