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2000-07

ネットワークニュース113号



ダム計画の工事中断を!

イヌワシの雄も姿を消していた

金居原揚水発電所予定地現地調査



やはり最悪の事態になりました。イヌワシの生息が危惧されていた金居原揚水発電所建設予定地から雄のイヌワシもいなくなりました。1998年11月にイヌワシの雌が姿を消し、「このままでは繁殖どころか雄もいなくなる恐れがあり、生息状況に大きな変化が生じたことははっきりしており、許可条件に照らして直ちに工事を中断せよ。」という趣旨の要望書を今年の2月に関西電力と国および県の関係機関に提出してきました。

しかし、この時点ですでに雄がいなくなっていたにもかかわらず、そのことを明らかにしなかったばかりか、工事用道路の工事は「関西電力がモニタリングで影響ないといっているから」としてそのまま進めてきました。



7月8日に行った環境ネットの「イヌワシ調査」でも、天候があまり良くなかったこともありましたが、上昇気流があって見られる確率の高いクマタカについても確認することができませんでした。関電の工事の方は、金居原集落周辺で工事用道路の建設がどんどん進められ、本体工事にむけた準備が着実に進められていることを伺わせていました。

県は現在イヌワシの雄もいなくなったことにより、関電に対し「モニタリングの範囲を広げることと、事業者の責任における新たな対策を立てることを指導しているがまだ出ていない」と、のんびりしたことをいっています。たまたま、関電の事情によって本体の工事は延期されてまだ始まっていませんが、このままではその本体工事を待たずしてこの地域からイヌワシが消えることになります。そして、心配なのはクマタカの生息です。このままではクマタカもイヌワシと同じ運命をたどることになりかねません。

こうした事態から環境ネットは7月11日の役員会で、早急に関電と関係機関に公開質問状を出し、それぞれの姿勢を質すとともに緊急対策を求めることにしました。







ヨシ破壊で要望書提出へ

ヨシ保護条例で保全地域に指定されている大津市の雄琴地先で、無断でヨシを破壊している情報が入り、6月24日に調査したところ、相当な面積が破壊されたままになっていました。(詳細は別記)さらに、2008年のオリンピック開催地に立候補している大阪が、ボート競技の会場にヨシの保全地域がある伊庭内湖が決まった。としていることについて、いずれも環境熱心県を名乗りヨシ保護条例までつくって、少なくなったヨシを守ろうとしているのに、この決定はうなずけません。環境ネットとして、この2点についても復元と中止を求める要望書を提出することを決定しました。







イヌワシ調査報告



7月8日(土)台風の通過直後で天候はあまり良くありませんでしたが、案内人の須藤一成さんの都合もあって実施しました。参加者は6名。

国道303号線は土砂崩れで工事中のため迂回道路を通って八草峠まであがり、上部ダムが予定されている岐阜県側を調査しました。すでに調査工事は終了しており機材等は残されていませんでしたが、ダムサイトの建設予定地と思われるところには長いロープが架かり、工事用道路建設で出た大量の土砂は1ヶ所に集められて広場が出来ていました。観測装置も設置残されていました。以前イヌワシが見られた地点で2時間ほど待ちましたがガスが上がらず断念し、残された時間を少し下がった地点からクマタカの観測にあて地点を4ヶ所移動して待ちましたが現われてはくれませんでした。須藤さんによると、上昇気流のあるこんな日は出てくる確率が高いということで期待しましたが残念でした。この後下部ダムの予定地を視察しました。



しかし、調査工事の跡や金居原集落までの道路改良が進んでいることなど、現状を目と肌で確認できたことは大きな意味がありました。それにしても、私たちの目にはイヌワシがいなくなった原因は否定はしていますが関電の工事以外に考えられないという確信も持ちました。

関電の責任が重いのは当然ですが、国と県はこれまでの経緯を尊重しすみやかに工事の中断を命じて原因の究明をはかる責務があるにもかかわらず、ここに到っても関電と歩調を合わす態度は強く非難されるでしょう。







ヨシ破壊調査報告



5月17日、京都・水と緑を守る連絡会のメンバーから、「雄琴地先でヨシ帯が大きく破壊されている」との連絡を受け、県に確認したところ「昨年11月の大津土木事務所のパトロールで判明し、バスつりの業者が無届でやった。ヨシ保護条例の保全地域であり、現在、復元させるため指導中で6月末までに計画書を提出させる。法的には、河川法、自然公園法、ヨシ保護条例の3つに違反。これまでに一応土砂は元に戻させた。」ということでした。詳しい写真などの公開を求めましたが地図のみの資料を渡されました。私たちも一度は現場を見ておく必要があり6月24日(土)に現地調査を実施しました。参加者7名。曇り。



雄琴の漁師さんの協力もあって船で現場に行きました。連続した帯状のヨシ帯が切れているところがありそこが破壊の現場でした。雄琴港から北へ約800?の地点で横30?縦40?、水深約2mの穴が湖岸に掘られたままで、その掘った土砂は南側のヨシの上にかぶせられて陸地化していました。これでは、県がいっていた土砂の埋め戻しは出来ているとはとても言える状況ではなく、むしろ自動車でも湖岸に乗り入れできる侵入路が出来ていて、その奥にはプレハブの簡易施設が建てられて、ボートさえ持ちこめばすぐにでも営業できる状態でした。この結果をふまえて、6月末に県に計画書の提出など確認したところ、「計画書は受け取ったが不充分なところがあり修正を求めている。」との答でした。



この間に、「大阪オリンピックのボート競技の会場に伊庭内湖が決まった」との報道が流れるなど、ヨシ保護条例まで作り、最近では内湖の復元を考えるなど目下ヨシ保護に積極的に取り組んでいる滋賀県として、今回の対応には首をかしげます。

今後は、環境ネットとして県に公開質問をするなど、ヨシを守る行動を起こして行きたいと考えています。









第12回ゴミ調査会報告(4月20日(木) 参加者11名)



?守山環境センター、



場所は、湖岸に近い田んぼの中にありました。八幡所長と高木主幹に説明と案内をしていただきました。

元は内湖でゴミを埋め立ててその上に焼却場を建設したそうです。構造は流床式2炉で現在改良工事(平成11年から12年)が行われていました。改良工事の主な目的は、ダイオキシンの発生を押さえるため、電気集塵機からバグフィルターに変えるほか、破砕機の性能アップ、収塵機が安定して供給できるようにする、焼却炉を800度で燃やし完全燃焼させる、などによって、0.1ナノ?を目標値として設計施工しているとの説明を受けました。この工事は今年の11月に完成予定で、工事費は14億6千万円、内訳は国補助金4分の一、県補助金5%,残りが守山市ということで、市の負担は大です。これまでのダイオキシン数値は97年が14、98年が12ナノ?でした。ゴミの資源化率は全国が約10%に対し守山市は20%と頑張っていました。



?野洲クリーンセンター



焼却場は山麓にありました。桜が満開でした。

野洲郡行政事務組合の上野事務局長の概要説明の後、業務課の中井係長からビデオを使って説明していただきました。問題点として分別の程度が悪いことを上げられ、ボンベの爆発事故で修繕費に1千万円かかったこと、また、運搬中にスプレー缶が爆発して火災が起きたことが指摘されました。こうした事例は各所であり守山でもスプレー缶の爆発、使い捨てライターによる火災事故を起こしています。焼却処理施設は97年に20億円をかけて改造していますが、さらに、2001年度にダイオキシンを0.5以下にする(11年度は1号炉0.8、2号炉1.1)工事計画を立てています。



埋立処分場(安定型)



田んぼに囲まれた琵琶湖の近く、干拓地を利用。跡地を公園化し半分をグランドに利用。狐が巣をしたりハヤブサが飛来するなどある程度自然化してきている。ガス抜き年4回調査。水質調査は地元に報告。排水は薬品で浄化処理。残地わずかで隣地の田を確保し関係者の同意得ていると説明。近くの道路から見ても臭いもせずゴミ処分場の感じはしなかった。







今後のゴミ調査・学習会案内



 2年がかりで取り組んできたゴミ処分場の視察も、公設の焼却場はこれが最後の視察となります。後は私設のゴミ処分場と県外のゴミ処理場の視察を検討していますが、それは9月の学習会を踏まえて決めさせていただきます。



? 第14回ゴミ調査会 8月22日(火)(7月18日(火)の延期実施)

近江八幡市第2クリーンセンター ?日野清掃センター 集合場所・時間:JR近江八幡駅西口AM9:00 参加申し込み・問合せ:寺川077-592-0856



? ゴミの学習会 9月23日(土・休日) 13:30〜16:30

平野市民センター JR膳所駅下車徒歩5分 参加は自由(無料)

これまでのゴミ処理場の視察結果などの報告や意見を出し合って、現状を確認するとともに、これからの課題と行動を考えます。なお、ゴミ処分場の視察結果などの報告会は11月に計画しており、2年間の調査と学習の結果は報告書にまとめる予定です。





県下の動き(6/1〜6/30)

2 水力発電所からも温室効果ガス排出 英科学誌に報告 (朝日)

4 第28回清掃登山 滋賀県勤労者山岳連盟

4 膳所城跡公園などでごみゼロ大作戦

4 「ごみ問題と私たちの危機」講演会開催 甲賀町の市民グループ

6 「みんなでホタルダス」発刊 水と分化研究会



6 エベレストのごみ回収 日本の清掃登山隊(野口健隊長) (京都)

6 豊島公害調停が成立 産廃撤去へ 香川県知事謝罪

8 滋賀県警公文書 部分公開判決 大阪高裁

8 「津田内湖復元研究会」(川那部浩哉委員長)が発足

9 買い物袋でごみ減量化 大津市地域婦人団体連合会 (京都)

11 芹川を一斉清掃 「芹川を美しくする会」



13 南北首脳が初の会談 平壌



14 早期解決求め署名36,758人知事に提出 栗東の産廃問題



15 独、原発19基を全廃 運転から32年 2030年を最後に 

主要国で初 (京都)

17 第13回ごみ調査会 新旭町 湖西連合 今津町 環境ネット

18 「市民共同発電所関西連絡会議」結成集会 大津市

21 岡崎に計画の産廃処分場 愛知県不許可に (中日)



22 栗東の産廃処分場硫化水素検出 県が追加調査

24 経済アセス了承 びわこ空港で「専門化会議」

「必要性理解される数字」と県 (朝日)

24 雄琴ヨシ破壊現地調査 環境ネット

24 「小浜内湖」シンポジウム 守山市で

25 〜琵琶湖の外来魚について〜 

「世界湖沼会議学生ネットワーク」立ち上げシンポジウム

25 衆院選投票日 投票率62.84%

           自公保連立惨敗するも安定過半数確保 

民主躍進 社民、自由増 共産減

滋賀県は自2、民1

26 甲西町第3セクター「甲西都市整備」 株主総会で解散決議

29 1万4700立方メートル 撤去量予想上回る 日野の産廃 

           行政代執行が終了 (中日)

29 全国4600か所休・廃止 ごみ焼却施設 ダイオキシン規制強化で (読売)



30 淡水魚1万種絶滅の危機 国連など研究まとめ 

           今世紀、湿地も半減 (京都)





事務局だより

◆暑さと私的事情となまけでニュースが遅れましたことお詫びします。

◆オオサンショウウオ探検隊が復活しました。2000年2次隊は8月5日(土)です。

集合場所・時間JR近江八幡駅14:00 参加申し込み・問合せ:寺川077-592-0856

◆2001年世界湖沼会議の案内書NO1ができましたので同封します。

◆報告書「地域から見たびわこ空港」―何を得て 何を失ったかー 発行:びわこ空港問題編集委員会 B5版78ページ500円送料実費 問合せ:滋賀凡愚社0748-55-0476


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