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2000-11

NWニュースNO117

雄琴湖岸のヨシ破壊に原状回復命令



金居原揚水発電計画 イヌワシ・クマタカ小委が現地視察



大阪オリンピック杜撰な環境計画案



世紀末を迎えて、県内でも環境問題が大きく動いています。



大津市雄琴の湖岸ヨシ破壊に対して、県はヨシ保護条例初の原状回復命令を出しました。



これは破壊に気づいて県に改善を申し入れていた私たちの要望に答える形でだしてものです。しかし、その一方では2008年大阪オリンピック計画の滋賀県内開催分について、ボート会場に自然度の高い伊庭内湖が指定され、大規模な破壊が予想されるにもかかわらず受け入れを事実上容認するなど、相変わらず言行不一致です。17日には大阪市のあまりにも杜撰案な計画案に対する意見書とともに知事に再度要望書を提出しました。(別記)



県の諮問機関の一つイヌワシ・クマタカ小委が10月になってやっと開かれましたが、結論はまた持ち越しとなりました。あそこで大規模な工事をしているのは関電の揚水発電所建設工事しかないのですが、なかなかその影響とは言えない事情があるのでしょうか。今月中に再度開かれる委員会に期待したいのですが。



びわこ空港計画もいよいよおおづめを迎えています。このニュースが届く頃には“知事空港断念“の活字が出ているかも。16日の新聞には「地方19空港が赤字 需要予測‘破綻’も 昨年度検査院調査 地方財政新たな負担に 計画審査厳格化求める」(読売1面)とありました。一部の業者は期待しているでしょうが県民は苦しむだけ、国松知事の見識が問われる正念場です。 





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霞ヶ浦の水位操作、見直しが実現!!



日本第2の大きさを持つ霞ヶ浦で、歴史的な転換点となる水位操作見直しが実現しました。滋賀県に当てはめれば琵琶湖を取り巻くダム計画の見直しが始まった。となるような大事件です。時代は、変わりつつある、変えつつあるといえそうです。

(以下、霞ヶ浦北浦だより2000.11.7から抜粋)



「市民連絡会議が1994年の霞ヶ浦発運用開始以来から求めてきた「水位操作の見直し」がついに実現しました! 私たちのねばり強い取組が、ようやく実を結びました。湖の生態系に影響を与えてきた水位操作の見直しによって、霞ヶ浦は新たな時代を迎えました。わたしたちの進めている湖の再生事業が本格的に推進できる条件が整ったのです。いよいよ来年からアサザプロゼクトの100年計画が始まります。霞ヶ浦再生という大きな夢が現実のものになりつつあります!」





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           大阪オリンピック環境計画(案)に対する意見書

                                                               2000年11月17日

大阪市オリンピック招致局 御中                                              

                                                           びわ湖自然環境ネットワーク

                                                                代表 寺川庄蔵

 

 私たち「びわ湖自然環境ネットワーク」は、前回提出した「大阪オリンピック環境計画(素案)」に対する意見書において、滋賀県内で計画されている3ヶ所の競技施設に関して、環境保全上の多くの問題点を指摘しました。                           

 特に、伊庭内湖(大同川)で計画されている「琵琶湖レガッタコース」については、大規模な地形改変(掘削・浚渫)をともなうものであり、内湖の環境(特にヨシ帯を含む水辺の環境)に計り知れない影響をもたらす恐れがあることを警告しました。また、私たちの他にも多くの市民や団体から同様の趣旨の意見書が提出されたことが報道されています。

 こうした経緯から、今回発表された「大阪オリンピック環境計画(案)」では、当然、さまざまな問題点の解決(あるいは大幅な軽減)が図られたものと期待しておりましたが、そのような期待は完全に裏切られてしまったようです。

 ここでは多くの問題点にはふれませんが、新たに露呈した重大な問題点に絞って、貴局の環境保全に対する姿勢を如実に示す「具体的事実」を明らかにして、真摯な猛反省と施設計画の全面撤回を求めたいと思います。

「大阪オリンピック環境計画(案)」では、琵琶湖レガッタコースの環境調査の結果(琵琶湖レガッタコース11ページ6〜7行目)として、「現地調査結果によると、河岸部の植生は、そのほとんどがヨシ群落で占められており、12単位の植物群落が確認されたが、貴重種は確認されなかった。また、沈水植物についても貴重種は確認されなかった。」と記載されています。

 しかしながら、11月12日に、私たちが現地調査を行なったところ、別添の図面に示す3地点でオオマルバノホロシ(本種は、瀬田川スラロームコースの項では貴重種として記載(10ページ下から4行目))の生育が確認されました。特に南東部の2地点は、浚渫予定のレガッタコースにかかっています。また、ボートに乗って湖面を調査したところ、水面上に多数のコウガイモ(沈水植物)が漂っているのを確認しました。

 レガッタコースが陸地や岸辺にかかっているのは僅かの面積であり、このような狭い場所に生育するオオマルバノホロシ、あるいは広く湖面を漂うコウガイモを見落とすことは常識では考えられません。いったい、どのような方法で現地調査を行なったのでしょうか。また、貴局の責任者はなぜ早計に「貴重種は確認されなかった」との結論を出してしまったのでしょうか。

 この一連の事実は、「環境と共生するオリンピック」を標榜する貴局の、環境保全に対するいい加減な姿勢を端的に示したものであり、このような姿勢では将来にわたって「環境と共生するオリンピック」の実現は到底不可能と言わざるを得ません。

 早急に計画の全面的な見直しを行なうことを求めます。

  以上

<レッドデータブック(レッドリスト)による選定状況>

 

 ○オオマルバノホロシ

  「近畿地方の保護上重要な植物」(レッドデータブック近畿)にリストアップ

  「滋賀県で大切にすべき野生生物」(滋賀県版レッドリスト):(6)その他の重要種に選定

 

 ○コウガイモ

  「滋賀県で大切にすべき野生生物」(滋賀県版レッドリスト):(6)その他の重要種に選定



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FLBニュース NO.117

雄琴湖岸のヨシ破壊に原状回復命令



金居原揚水発電計画 イヌワシ・クマタカ小委が現地視察



大阪オリンピック杜撰な環境計画案



世紀末を迎えて、県内でも環境問題が大きく動いています。



大津市雄琴の湖岸ヨシ破壊に対して、県はヨシ保護条例初の原状回復命令を出しました。



これは破壊に気づいて県に改善を申し入れていた私たちの要望に答える形でだしてものです。しかし、その一方では2008年大阪オリンピック計画の滋賀県内開催分について、ボート会場に自然度の高い伊庭内湖が指定され、大規模な破壊が予想されるにもかかわらず受け入れを事実上容認するなど、相変わらず言行不一致です。17日には大阪市のあまりにも杜撰案な計画案に対する意見書とともに知事に再度要望書を提出しました。(別記)



県の諮問機関の一つイヌワシ・クマタカ小委が10月になってやっと開かれましたが、結論はまた持ち越しとなりました。あそこで大規模な工事をしているのは関電の揚水発電所建設工事しかないのですが、なかなかその影響とは言えない事情があるのでしょうか。今月中に再度開かれる委員会に期待したいのですが。



びわこ空港計画もいよいよおおづめを迎えています。このニュースが届く頃には“知事空港断念“の活字が出ているかも。16日の新聞には「地方19空港が赤字 需要予測‘破綻’も 昨年度検査院調査 地方財政新たな負担に 計画審査厳格化求める」(読売1面)とありました。一部の業者は期待しているでしょうが県民は苦しむだけ、国松知事の見識が問われる正念場です。 





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霞ヶ浦の水位操作、見直しが実現!!



日本第2の大きさを持つ霞ヶ浦で、歴史的な転換点となる水位操作見直しが実現しました。滋賀県に当てはめれば琵琶湖を取り巻くダム計画の見直しが始まった。となるような大事件です。時代は、変わりつつある、変えつつあるといえそうです。

(以下、霞ヶ浦北浦だより2000.11.7から抜粋)



「市民連絡会議が1994年の霞ヶ浦発運用開始以来から求めてきた「水位操作の見直し」がついに実現しました! 私たちのねばり強い取組が、ようやく実を結びました。湖の生態系に影響を与えてきた水位操作の見直しによって、霞ヶ浦は新たな時代を迎えました。わたしたちの進めている湖の再生事業が本格的に推進できる条件が整ったのです。いよいよ来年からアサザプロゼクトの100年計画が始まります。霞ヶ浦再生という大きな夢が現実のものになりつつあります!」





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           大阪オリンピック環境計画(案)に対する意見書

                                                               2000年11月17日

大阪市オリンピック招致局 御中                                              

                                                           びわ湖自然環境ネットワーク

                                                                代表 寺川庄蔵

 

 私たち「びわ湖自然環境ネットワーク」は、前回提出した「大阪オリンピック環境計画(素案)」に対する意見書において、滋賀県内で計画されている3ヶ所の競技施設に関して、環境保全上の多くの問題点を指摘しました。                           

 特に、伊庭内湖(大同川)で計画されている「琵琶湖レガッタコース」については、大規模な地形改変(掘削・浚渫)をともなうものであり、内湖の環境(特にヨシ帯を含む水辺の環境)に計り知れない影響をもたらす恐れがあることを警告しました。また、私たちの他にも多くの市民や団体から同様の趣旨の意見書が提出されたことが報道されています。

 こうした経緯から、今回発表された「大阪オリンピック環境計画(案)」では、当然、さまざまな問題点の解決(あるいは大幅な軽減)が図られたものと期待しておりましたが、そのような期待は完全に裏切られてしまったようです。

 ここでは多くの問題点にはふれませんが、新たに露呈した重大な問題点に絞って、貴局の環境保全に対する姿勢を如実に示す「具体的事実」を明らかにして、真摯な猛反省と施設計画の全面撤回を求めたいと思います。

「大阪オリンピック環境計画(案)」では、琵琶湖レガッタコースの環境調査の結果(琵琶湖レガッタコース11ページ6〜7行目)として、「現地調査結果によると、河岸部の植生は、そのほとんどがヨシ群落で占められており、12単位の植物群落が確認されたが、貴重種は確認されなかった。また、沈水植物についても貴重種は確認されなかった。」と記載されています。

 しかしながら、11月12日に、私たちが現地調査を行なったところ、別添の図面に示す3地点でオオマルバノホロシ(本種は、瀬田川スラロームコースの項では貴重種として記載(10ページ下から4行目))の生育が確認されました。特に南東部の2地点は、浚渫予定のレガッタコースにかかっています。また、ボートに乗って湖面を調査したところ、水面上に多数のコウガイモ(沈水植物)が漂っているのを確認しました。

 レガッタコースが陸地や岸辺にかかっているのは僅かの面積であり、このような狭い場所に生育するオオマルバノホロシ、あるいは広く湖面を漂うコウガイモを見落とすことは常識では考えられません。いったい、どのような方法で現地調査を行なったのでしょうか。また、貴局の責任者はなぜ早計に「貴重種は確認されなかった」との結論を出してしまったのでしょうか。

 この一連の事実は、「環境と共生するオリンピック」を標榜する貴局の、環境保全に対するいい加減な姿勢を端的に示したものであり、このような姿勢では将来にわたって「環境と共生するオリンピック」の実現は到底不可能と言わざるを得ません。

 早急に計画の全面的な見直しを行なうことを求めます。

  以上

<レッドデータブック(レッドリスト)による選定状況>

 

 ○オオマルバノホロシ

  「近畿地方の保護上重要な植物」(レッドデータブック近畿)にリストアップ

  「滋賀県で大切にすべき野生生物」(滋賀県版レッドリスト):(6)その他の重要種に選定

 

 ○コウガイモ

  「滋賀県で大切にすべき野生生物」(滋賀県版レッドリスト):(6)その他の重要種に選定



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