Home > Archives > 2001-08

2001-08

FLBニュース NO.126

水上バイク排ガス県調査結果





MTBEおよびベンゼン検出



                   それでも甘い対応策





8月8日(水)県は7月22日(日)に行なった琵琶湖における水上バイク排気ガスの水質調査結果を発表しました。              





 この調査は、私達の再三にわたる要望にもとづき重い腰をあげて行なったもので、我々の指摘で調査場所など多少内容が改善されましたが、とても充分な調査であったとはいえません。さらに対応についても、水道水源取水口付近での水上バイク航行の自粛という甘いものです。このため、我々としては、このまま終わらせる訳にはいきませんので、調査結果を分析した上で8月16日、知事に対して再調査を求める要望書を提出(要望書の内容は後記)するとともに、9月早々には琵琶湖の水を水源にしている下流各府県に要請行動を行なうなど、さらに追求していく方針です。











滋賀県の調査結果2001・8・8発表(要旨)





○調査日時 2001.7.22(日) 11:00〜12:00





○調査地点 ?能登川町大同川沖 5地点





     ?大津市柳が崎沖 5地点





○調査結果                        単位:mg/l





地点・項目

ベンゼン

トルエン

キシレン

MTBE

ベンゾ(a)



ピレン



大同川沖



地点1



地店2



地点3



地点4



地点5(対照)





0.004



0.002



0.001



不検出



不検出





0.038



0,019



0.006



不検出



不検出





0.023



0.013



0.006



不検出



不検出





0.004



0.002



0.001



不検出



不検出





不検出



不検出



不検出



不検出



不検出



柳が崎沖



地点6



地点7



地店8



地点9



地点10(対照)





不検出



不検出



不検出



不検出



不検出





不検出



不検出



不検出



不検出



不検出





不検出



不検出



不検出



不検出



不検出





0.003



0.003



0.003



0.002



不検出





不検出



不検出



不検出



不検出



不検出



(基準値等)

(0.01)

(0.6)

(0.4)

(0.013)

(0.0002)







○まとめ





・ 今回の調査結果では、両地域とも環境基準値もしくは指針値を超えるものはなかった。





・ ベンゼン、トルエン、キシレンおよびMTBEについては、排気ガスが水中に移行することが確認された。





・ 燃焼に伴い生成するベンゾ(a)ピレン等多環芳香族炭化水素類(PAHs)は検出されなかった。





○今後の調査計画と対応





−1−





今回の調査に引き続き、水上バイクの排気ガスの水質への影響を定量的に把握するため、閉鎖した水域における試験走行調査を実施するとともに、今回の調査において、有害物質であるベンゼンが検出されたことから、琵琶湖を水源とする水道水源取水口近傍の水質調査についても併せて実施する。





(1) 試験走行調査





8月22日(水) 近江八幡市野村船溜 





(2) 取水口付近の水質実態調査





     8月22日(水)〜28日(火) 各浄水場の琵琶湖取水口(22ヶ所)近傍2地点





(3) 今後の対応





     今回の調査および上記の試験走行調査をふまえ、今後の対応を総合的に検討して行くこととするが、航行水域で有害物質であるベンゼン等が検出されていることから、当面の対策として、琵琶湖の水道水源取水口近傍での水上バイクの航行の自粛等の方策を検討する。





独自調査ではカリフォルニア州健康基準超える





県の調査が、不充分なことが事前にわかったため県が行なった1週間後の7月29日(日)、大津市





柳ヶ崎で採水し水質調査をしたところ、MTBEが14?gとカリフォルニア州の健康基準13?gを越えていることがわかりました。





柳ヶ崎には大津市の水道取水口がすぐ近くにあり、また、琵琶湖疎水の入り口からも2〜3?しか離れていないため心配です。





8月16日提出した知事への要望書





 国松知事と田口琵琶湖環境部部長の出席を求めましたが、知事は海外出張中、部長は休暇ということで、伊藤潔琵琶湖環境部管理監(水政課長)と、河本晃利自然保護課長が要望書を受け取りました。





 この日は、寺川、高村、小松(FLB)井上、安居(GW)の5名が参加しました。要望の状況はTV,新聞各社が報道し、注目度がうかがえました。





2001年8月16日





滋賀県知事 国松善次様





緑とやすらぎのある新海浜を守る会





代表 井上哲也





びわ湖自然環境ネットワーク





代表 寺川庄蔵











滋賀県の水上バイク排気ガス調査結果と今後の対応についての要望書











琵琶湖では今シーズン、既に6件もの水上バイクによる事故があり、このうち幼児重傷を含む悲惨な人身事故(死亡1件、傷害4件)が発生しました。





琵琶湖における水上バイクの航行は、私たちが指摘してきた水質汚染だけでなく、騒音、悪臭、ゴミ、湖岸の環境破壊、さらに人身事故の頻発など深刻な問題を起こしており、その規制は一刻の猶予も許されない状況に至っています。





今回の県の水質調査は、我々の指摘を一部取り入れてはいるものの、ことの重大性を考えるときわめて不十分な内容であり、とても適正な検査とは言いがたいものです。





県の調査内容では不十分であると判断し、私たちは独自に7月29日(日)大津市柳ヶ崎で採水し、水質調査を行ないました。 





その結果を発表するとともに、県の水質調査の問題点を指摘し、ただちに適正な再調査を行ない、的確な対策を実施するよう重ねて要望します。











1. 独自の水質調査結果について





  大津市柳ヶ崎水泳場にて、7月29日(日)午後4時採水(検査結果別添)





? カリフォルニア州の健康基準を上回るMTBE14?g/Lを検出。





? ベンゾ(A)ピレンは、不検出(定量検出限界 0.01?g/L)。





−2−





2.県の水質調査の問題点





?採水の時間帯と回数が適正ではない。  





午前11時頃に1回行なわれたのみである。しかし、淀川など他地域における調査結果を見ると、水上バイクが走る前後に行なわれており、汚染物質の濃度が最も高くなるのは走行後の夕方近くである。そして、こうした資料はすでに行政関係者の間に発表されており、今回の午前11時の採水では、相対的に低い濃度しか検出されないことは、担当者自身が充分認識していたはずであり、「環境基準値もしくは指針値を上回る物質は検出されなかった」などと発表することは、甚だ適正を欠く行為である。





?発ガン物質であるベンゼンが高い濃度で検出された。





ベンゼンが大同川沖で、0.004mg/Lという高い濃度で検出された。環境基準値は0.01mg/Lであり、採水時刻を勘案すれば、夕方には環境基準値を上回っていた可能性が高い。





?柳ヶ崎のMTBE以外は「不検出」というデータ-は不可解である。





 柳ヶ崎においては、MTBEが検出されているにもかかわらず、他の物質はすべて「不検出」となっている。柳ヶ崎のMTBE測定値は、0.002mg〜0.003mg/Lであり、通常この程度の濃度で検出された場合は、他の物質も検出限界以上の濃度になっているのが普通である。(大同川、淀川の測定値参照)すなわち、柳ヶ崎におけるMTBE以外は「不検出」というデータは、甚だ不可解である。





3.琵琶湖の適正管理に関する申入れ





? 発ガン物質であるベンゼンが高い濃度で検出されたことを重く受けとめ、安全性が確認されるまでは、琵琶湖における水上バイクの航行を全面的に禁止すること。





? 湖岸への車両侵入禁止について、現在のような著しく適正を欠く管理状況を直ちに是正し、断固たる措置をとること。





? 水源保護条例を早急に制定するとともに、国に対し水源保護の法整備を求めること。 











水上バイクに関する今後の予定





 24日の幹事会で、水上バイク問題の今後の取り組みを話し合い、県に要望書の回答を求めるとともに、県会議員にも働きかけを行なう。そして、琵琶湖の水を水源にしている京都、大阪、兵庫の3府県に、この問題の現状と滋賀県当局の対応を示して、淀川水系として積極的に取り組んで行くよう要請することを決めました。





 一方、下流のNGOに対してもこれからは連携を強化していくことを確認しました。











淀川水系流域委員会で丹生ダムが議論に





 8月22日(水)大津で淀川水系流域委員会琵琶湖部会が開かれ、寺川が委員で出席しました。今回の会議は環境が主な議論のテーマとされ、国交省の説明のほか、4人の委員から琵琶湖の水質、水生植物、水鳥、生活と環境について専門知識の発表が行なわれました。そこで共通していたことは、琵琶湖は依然あらゆる面で汚れが進んでおり、このままではますます琵琶湖はダメになる。という認識でした。





 議論の途中で短時間でしたが傍聴席からの意見発表があり、「魚の生育でヨシだけに頼るのは問題だ」(西の湖ヨシ業者)「丹生ダムは最もきれいな川、一からの見直しが必要」(大阪のダムと水道を考える会代表)「天井川に意義あり、丹生ダムを作っても、水を流さず利水治水はない」(漁業組合長)





といった意見が出されました。





 この後の議論では、特に丹生ダム問題では見直しと議論が必要という意見が各委員から出されました。寺川は委員会当初から丹生ダムは止めるべきという立場で発言し続けています。





 今回、水上バイクの資料を提出し発表を予定していましたが、次回10月12日(金)13:30〜17:00の琵琶湖部会のテーマ「人とのかかわり」で発表することになりました。シーズンが終わる頃ですが全面禁止に向けて、来年につながるように引き続き頑張ります。





 また、委員会の傍聴も、京都、大阪のNGOや、野鳥の会、大阪弁護士会など積極的に参加し発言する方針であり、この面でも連携をしながら良い方向になるようにしていきたいと思います。



−3−





2001.7月の新聞から (*=新聞切り抜き掲載)





 7/ 5 菜種廃油をバイオ燃料化 菜の花プロゼクト 税制など国も支援を (毎日・記者の目)





    5 撤回求め「住民の会」 7日に結成総会 県の廃棄物処理施設計画  





説明不足に不安強く     (毎日)





    6 *姉川ダムほぼ完成 今秋から貯水試験 伊吹町曲谷 (京都)





    6 都市近海で「メス化」魚 複数種、精巣や血液に異常 環境ホルモン原因か 





     環境ホルモン原因か  (朝日)





    6 *ダイオキシン類 3施設基準超す (朝日)





7 住民ら反対の署名提出 大津の場外馬券場計画  (朝日)





    8 環境守るぞ夢風車 草津・水の森 発電装置が本格運転 (朝日)





    9 *琵琶湖でMTBE高濃度検出 水上バイク航行の全面禁止を県に要望 GWとFLB





10 掘削調査検討へ 栗東の産廃 県の説明会に住民350人出席 (朝日) 





   13 *水上バイク調査方法の改善を求め県に要望書提出 GWとFLB





   14 *水上バイク 利用者側が自主規制 懇談会で3方針示す 地元「禁止」譲らず (毎日)





16 バス釣りマナー 守れ美しい琵琶湖 西浅井でシンポ 





                 無断駐車、ゴミ放置・・・ 地元と愛好家討論 (京都)





   18 *日本が「化石賞」第1号 COP6で環境団体 米の顔色ばかり・・・ (京都)





18 *環境問題など意見続出 琵琶湖適正利用懇話会の初会合 (京都)





20 「なぎさエコらいふ21」始まる。湖国21世紀記念事業協会など主催。





21 『森の湖堂教室』始まる 湖沼会議に向け朽木で第1回 木や水の音聞く (朝日))





22 *県が水上バイクの排気ガス調査 大同川河口付近と柳ヶ崎の2ヶ所で





   22 *三セク破たん12件 今年 既に年間最悪更新 (朝日)  





23 *彦根で水上バイクの男性死亡 (毎日)





   23 *京都議定書は「不一致」G8共同宣言 サミット閉幕 (京都)





   24 *京都議定書ルール合意 COP6再開会合 2002年発効へ前進 最終案を一部修正 





                               日本の批准焦点に (京都) 





   27 *琵琶湖南湖やや改善 昨年の近畿水質調査 (京都)





   29 *水上バイク衝突 幼児重傷 無免許少年 (読売)





   30 *無人水上バイク暴走 ボートに接触、けが人なし (毎日)





   30 *小泉旋風 自民大勝 改選過半数 低迷に歯止め 参院選 





首相、改革を推進 与党が過半数維持 投票率約56%(朝日)





事務局だより

◆「びわこ空港」が国交省の予算要求からけずられ、実現はさらに困難になりました。「立ち止まって考えている」国松知事、中止決断のときでは。

◆水上バイク問題で県の毅然とした対応を求めていますが、調査方法や対策などとても「マザーレイク琵琶湖を預かっているのは私達です」とは言えない対応振り。

◆こんな県の弱腰に、マスコミもテレビ・新聞のほか、「週刊釣りサンデー」などにも掲載され、自治体では規制と監視を強化するなど独自の対策が行なわれていますが、国も県もただただ暑い夏が過ぎ水上バイクがとうり過ぎるのを待っている感じです。この間にも有害物質を含んだ油と排気ガスが命の水琵琶湖を汚しています。

◆カンパありがとうございます。今回の水上バイクの水質調査に多額の調査費がいることから皆さんにカンパをお願いしましたところ、これまでに14名の方から140,000円のカンパを寄せていただきました。大切にかつ有効に使わせていただきます。

◆行事案内 

◎9月15日(土)〜16日(日)第5回用水発電問題全国ネットワークシンポジウム 名古屋市熱田区沢下町 労働会館 主催:用水発電問題全国ネットワーク他 TEL/FAX 052-883-7923

◎9月21日(金)9:30〜12:30 淀川水系流域委員会第5回委員会 JR京都駅八条口 新都ホテル 傍聴連絡:三菱総研TEL06-6341-5983

◎9月22日(土)、23日(日)琵琶湖適正利用に関する公聴会 公述者募集 大津、彦根、今津 各会場8名程度 応募締め切り9月14日(金)応募・問合せ先:県自然保護課 TEL077-528-3482

◎9月29日(土)〜30日(日)おうみ市民活動屋台村 大津なぎさ公園、ピアザ淡海 主催:おうみ市民活動屋台村実行委員会 TEL 077-524-8440 

◆10月26日(金)〜28日(日)第17回水郷水都全国会議紀の国大会 テーマ:流れる水は生きている 高野山会館大ホール他 参加費:とうしで4,000円(27日昼食含む)事務局:TEL/FAX 0736-38-2601

◆10月28日(日) 「通貨ってなに?」・「輝く集い」 生源寺・別当大師堂 大津市坂本 主催:消費社会を見なおす会 TEL/FAX 077-578-3517

◆9月11日(火)環研、25日(火)幹事会 19:00〜事務所

           −4−






Home > Archives > 2001-08

Search
Feeds
Meta

Return to page top