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2002-02

FLBニュース NO.131

第11回総会 2002年の活動計画など決める  

10:00~12:00 ピアザ淡海

2001年活動まとめ 

1、 伊庭内湖 大阪オリンピックボート会場撤回 (1/23)

 

 計画が明らかになった時から、直ちに行動を起こし、現地調査、水鳥観察会を行う一方、県と大阪市に撤回の要望を精力的に行い、撤回を実現しました。この運動を通じて日本野鳥の会京都支部との連携・連帯を進めることができてよかったと思います。

 

2、 水上バイクの琵琶湖での使用は禁止せよ

 

環境ネットとして取り組んだ2001年最大の活動が水上バイクとの戦いでした。問題意識を持ちつつもなかなか手が出なかった問題でしたが、GreenWave緑とやすらぎのある新海浜を守る会(井上哲也代表)との連携から一気に取り組みを進めることが出来ました。GWの呼びかけに答えて、1月20日「新海浜の水上バイクおよび湖岸侵食の現地調査」を皮切りに、調査、要望、宣伝を活発に行い、水上バイクの横暴振りを世論に訴えてきました。なかなか腰をあげない県に対して、アメリカなどでの重大な水質汚染事例からも、お金が多少かかってもこれ以上待てないと独自に水質調査を実施。発ガン性の疑いのあるMTBEが検出されました。この頃からマスコミの注目も集まり水上バイク問題が関東から近畿、そして全国へと広がりました。以後、国や業界団体を訪れるなど活発な活動を展開して県との共同水質調査の実施、「琵琶湖適正利用懇話会」の発足など、不十分とはいうもののそれなりに対策を立てざるをえない状況をつくることが出来ました。

この2月14日には最後の懇話会が予定されていますが、議論不足の声があがっており、引き続き2002年も活動を継続します。



3、 淀川水系流域委員会



 河川法改正に伴い昨年2月に設置されたもので、これまでの利水、治水に、環境と住民参加が加わった形で、国土交通省の近畿地方整備局が作った組織です。メンバーもこれまでの御用委員だけでなく寺川のようなこれまでめったに入れなかったNGOを入れるなど、少し変化してきました。

 委員会の中では、水位操作、水上バイク、丹生ダム、住民意見の反映などの問題を中心に発言してきました。4月には委員会としての中間取りまとめを行い、これを受けて「河川整備計画原案」が河川管理者(国交省)から示されます。原案審議ののち今年の秋頃に答申が出される予定です。

 委員会は平日開催ですので傍聴が困難ですが、これまでに環境ネットのメンバーや住民・NGOが積極的に参加して発言しています。

 丹生ダムをめぐる活動では、4月に「脱ダム宣言」知事申入れ、現地調査2回行いました。



4、 ゴミ調査会・報告書完成

   2年の予定が3年がかりとなりました。産廃を当初計画に加えたためです。一般廃棄物処分場17ヶ所全部、最終処分場9ヶ所、産業廃棄物処分場5ヶ所、それにドイツ1ヶ所、を視察し、視察参加者は平均8名で延べ130名が参加しました。



 この取り組みは、湖国21世紀記念事業に採択されて県から40万円の補助金が出ましたので、報告書にまとめることができました。現在、県内の各地でゴミ問題が起っていますが、この報告書がゴミ問題を考える一助になれば幸いです。1000部印刷。1部1000円。



5、 第9回世界湖沼会議



 滋賀県で生まれた世界湖沼会議が17年ぶりに里帰り会議として2001年11月に約1週間の日程で再び滋賀県で開催されました。今回のテーマは「命といとなみへのパートナーシップ」で、とりわけ市民との連帯が強調されました。開けて見ると開会式に見られたようにNGOを軽視するなど、これまでと変わらない面が出ました。

 しかし、今回は準備段階からNGOを委員に入れるなど、これまでになかった取り組みになったことは事実で、環境ネットからも委員として寺川、竺、大西,中西、奥の5名がなり、発表も近藤、ブライアン、井上、寺川が行ったほか、ポスターセッションにも参加しました。また、関連行事としてのワークショップや自由会議が活発に行われたことは意義がありました。特に、全国で活躍しているNGOがNGOワークショップに一同に会して議論を行ったことは有意義でした。環境ネットが主催した自由会議「湖岸の環境を考える」も参加者は50名足らずでしたが、なかなか好評でした。

 会議のまとめとも言うべき琵琶湖宣言は、内容に具体性が欠けるなどの弱点はありましたが、会場の意見を最後まで取り入れるなど、これまでにない努力が見られました。琵琶湖宣言に先だって、「私たちが拓く水の世紀」としたNGOワークショップの宣言を出すことができたのも良かったと思います。いずれにしても、パートナーシップで本当の成果を見るのは会議後の実際の行動です。相当なエネルギーを費やしました。必ず生かしたい。

2001年、21世紀出発の年を環境ネットは個人会員制に変えて新たなスタートを切りました。まだまだ模索中ですが、100名を超えるすばらしい会員が結集しています。提案できるネットワークを目指してチャレンジできる土台が大きくなったことは確実です。









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2002年活動計画



運営基準の目的・目標の実現をめざす。



1、 「2、 FLBニュース」3、 の継続発行。

4、 学習会、現地調査会の実施。

5、 シンポジウムの開催。

6、 研究者、学生との交流、協力をすすめる。

7、 行政への要請、提案、協力をすすめる。

8、 企業への要請、提案、協力をすすめる。

9、 環境NGOとの交流、連帯、協力をすすめる。

10、 会員を増やす。

11、 国、県12、 、関西電力のダム計画の見直しを進める。

13、 水上バイクの禁止を含む対策実行をめざす。

14、 ゴミ問題の解決に向けて行動する。

12、その他、都度企画実行する。

2002年度新役員選出

・ 代表    寺川庄蔵 

・ 事務局長  木戸義明 

・ 事務局次長 高村洋司 井上哲也 高山一美 北山 忠 伊藤 正 

・ 会計    小松明美 

・ 幹事    柴田英男 竺 文彦 吉川恭生 今井哲男 宇井武雄 山田善春 奥 敬一 

      安達正明

・ 会計監査  西村正之

特別決議採択

「丹生ダム建設計画の根本的な見直しを求める要望書」 国土交通省および滋賀県知事提出







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シンポジウム「琵琶湖の湖底を考える」報告



総会の後、13:30からシンポジウムを開催。井上哲也氏の司会で、西野麻知子琵琶湖研究所総括研究員に「琵琶湖の生態系に見られる近年の変化」と題して講演していただき、「沖では赤潮が減ってアオコが増えた。水質ではあまり変わらないが、生物では変化してきている」「沿岸では、砂地に棲むシジミが3分の1に減り、泥地に強いタテボシガイ2倍に増えた」等と話されました。講演の後、竺 文彦龍谷大学教授をコーディネーターに4名のパネラーで話し合っていただきました。パネラーの中井克樹琵琶湖博物館主任学芸員は、「バスとギルがごちゃごちゃいる。ルアーと釣り糸が湖底におびただしい数」。鵜飼広之滋賀県漁業共同組合連合青年部副会長は、「95年のヨシ刈りから外来魚が増え、ホンモロロコが激減した」。竹端幹夫堅田漁業共同組合理事は、「北湖で底引き網をしているが、チオプローカで網の目がつまり、魚が湖底にいなくなってきた」。長谷川広海ジャパンアウトドアプラニングは、「近年モラルの低下がひどい。ごみ、ルアーの放置、80%以上が遊びにきた人のゴミ、それはコンビニから。無防備な琵琶湖」などと琵琶湖の様子を生々しく語っていただきました。また、会場からは積極的な発言が相次ぎました。最後に竺教授は、「規制考えていって良いのではないか。市民の声が伝わる表明をして、具体的な行動につなげていこう」とまとめました。参加者は会場一杯の60名でした。







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ゴミ調査会報告書完成【FLB/環境ネットの本】  friends of lake biwa



住民の目でゴミを考える

☆☆滋賀県ゴミ処理施設調査報告書☆☆



 環境ネットでは、1999年から2001年まで3年をかけて、滋賀県内のすべての一般廃棄物処分場と、公営と民間の産業廃棄物処分場、さらに大阪湾フェニックス計画やドイツの廃棄物処分場まで足を伸ばしてごみ処理の実態を視察してきました。

21世紀は「環境の世紀」といわれていますが「ゴミの世紀」でもあります。人間は文明を発展させて生活を豊にしてきましたが、その一方で自然を破壊し、ごみを大量に生み出してきました。その結果が厳しい付けとして、地球上のすべての生物に降りかかってきています。

 ゴミ問題をどのように解決していくかは大きな課題です。私たちはその一歩として、まずゴミ処理の現場を見ることから始めました。そして考え始めました。住民の目で見た廃棄物の現場はどうだったのか、この報告書がゴミを考える入口になり、意識向上につながることを願うものです。



○A4版  189ページとグラビア

○内容

  <グラビア>・廃棄物と処理施設 ・焼却施設と水処理施設のプラントフロー図

  <各地の視察報告と調査結果>・調査か所一覧・焼却・固形化・リサイクル等処理施設・最終処分場(公共)・産業廃棄物処理施設(民間)

  <施設別比較>

  <ごみ処理の新しい取組みや最新プラント情報>・RDF発電・最新の焼却プラント

  <環境ネットシンポジウム>

  <ゴミを処理する現場からの意見と視察の感想>

  <関西地区を中心とした廃棄物関連の記事>

○一冊 1000円(送料別、1冊310円、2冊以上は実費)

○発行日 2002年1月31日

○申込み・問合せ(メールかFAXで)   びわ湖自然環境ネットワーク・事務局

                  FAX 077-524-1633  Eメール t-shozo@mx.biwa.ne.jp

*3年間の苦労と編集の苦労を合わせた労作だけに、発行以来大きな反響を得ています。会員の皆さん必読の書になればと願っています。







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ヨシ帯造成事業現地調査会報告                2002.2.9



産卵繁殖に実効はあるのか・水辺の生態系は・景観破壊???



 現在、県の水産課では「琵琶湖漁業の主要な水産資源であるニゴロブナとホンモロコの有効な産卵繁殖の場を回復する」という目的で、ヨシ帯の前面にヨシ帯を新たに造成する「広域型増殖場造成事業」を進めていますが、それで相当の成果が期待できるのか、水辺の生態系や景観上の問題などを見極めるために現地調査を行ないました。



2月9日(土)、JR堅田駅前にAM9:30集合し、車に分乗してまず新旭事業地に行き県水産課の中野副主幹と里井漁場資源担当チーフに合流し、以降お二人から説明を聞きながら調査を進めました。参加者は11名(県2名、湖沼ネット3名、県漁業青年会1名、淡海保全財団1名、FLB4名)。BBCと京都新聞が取材しました。天候は曇り時々雨。



新旭地区  4ha 幅30m〜80m 長さ600m 事業費6億9千万円 H9〜12(完了)

 ヨシ帯造成事業の目的について県から説明を受けた後、現場を視察しました。在来のヨシ刈りが行われたその先にヨシの植栽があり周囲を石垣と粗朶で囲って保護している状態でした。また、水門と

通水溝が設けられ魚の進入できるようにしていました。この日は琵琶湖の水位がマイナス26cmということで、マイナス30cmの石垣はほとんど見えませんでした。ヨシ帯のさらに先を埋め立ててヨシを植栽することに疑問を感じるとともに、景観的にも問題を感じました。また、既存のヨシ刈り(自然保護課担当)は一部柳の木まで切っており、魚や鳥にとっては好ましくないという指摘がある。総合的に見ると非常に矛盾したことをしているという印象が強い。



草津・津田江地区  3ha 幅平均30m 長さ1km 事業費6億円  H13〜14

ヨシを植えるため布団籠で囲い埋立工事中、3月までかかる。これはひどいというしかない。これで魚が本当に産卵育成できるのか。内湖が小さくなりきわめて疑問。2期工事が7月から予定されているが、見直しが必要ではないのか。



長命寺地区  4.5ha 繁殖水路500m 離岸提380m 浮産卵床2700? 事業費5億4千160万円

        H7〜9(完了)

一番古い形。外側にBSLプラス約30cmの石垣の堰堤を築いて波よけにしているが、間から波が入ってヨシの根を洗っており、根づくよりも消失していっている。その間にスズメノヒエの浮産卵床が設けてあるが、はたしてここで産卵育成しているのか疑わしい。強い風波など考えると位置的にヨシが育っ環境ではなく、良い立地とはいえそうにない。



びわ町・丁野木地区(計画地区・未調査)  6ha H14〜19 工法等同じ

 早崎内潮干拓地の湖岸で、既ヨシ帯の前。



今後の対応

調査を終えて参加者の全体としての感想では、事業に対する不信が強く出されました。

今後も同様の事業が計画されているだけに、意見を整理して県に意見書または質問状など早急に行動する必要があります。



<参加者の主な意見>

・莫大な予算を使って琵琶湖を破壊している。ともいえなくはない。

・漁業者のためといっているが、漁業者にもあまり知らされていない。

・縦割り行政の典型。                      ・適地に植栽すべき。

・事実上の埋立ともいえる。                  ・水辺の生態系を壊している。

・景観に対する配慮に著しく欠けている。            ・ヨシ刈りは再検討が必要。

・造成した公園を元のヨシ地に帰すべき。

・多方面から考えた適正な計画ができるまで、草津の2期工事は一旦中止すべき。びわ町地先の計画は一時凍結を。

・漁業者の目から見ても、草津と八幡の事業はおかしい。

・外来魚を減らしてからでないとやっても効果が上がらないのでは。







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2002.1月の新聞から (*=新聞切り抜き掲載)



 1/ 5 「規制適用今夏は困難」 琵琶湖レジャー 知事表明 周知の必要性理由に (読売)

   10 *“生ごみも資源” 水口 コンポストで堆肥化 町が回収し無料で配布 (毎日)

   11 *ダム計画に疑問の声 生態系に影響懸念も 琵琶湖保全のコスト検証4 (京都)

   11 遊船業者に罰金20万円 大津のヨシ伐採 (京都)

   16 活断層判定に優先順位 今月調査 琵琶湖西岸断層帯など (読売)

   18 外来魚の駆除成果上がらず 目標の半分 網の損傷激しく 県、新年度から作戦強化 (読売)

   18 公表しない行政に不信 守山市、野洲町の上水道水源地汚染 「環境先進地」自覚を (京都)

   21 *有力NGOを排除 外務省「国批判」と 「鈴木宗議員怒っている」 今日からアフガン復興会議

(毎日1面)

   22 *具体的提言求め公開質問状提出 琵琶湖適正利用懇に 県内の2環境団体 (中日)

   23 湖面利用税導入は妥当 琵琶湖懇話会部会 課税方式では異論も 使用料方式を併記 (京都)

   23 *身近な化学物質知って 琵琶湖研 研究会メンバー募集 (京都)

   23 試験湛水最高水位に 姉川治水ダム 予定より6日も早く 安全点検後4月から利用 (中日)

   24 2スト水上バイク禁止で一致 琵琶湖適正利用懇 (読売)

   26 原因は不明監視を継続 下流への影響も懸念 県が調査結果発表 

新たに2ヶ所で検出 守山・野洲の四塩化炭素問題 (朝日)

   28 *主張再び平行線 産廃・一般廃棄物施設計画対話集会 住民、町長リコール視野に (毎日)

   28 *5月に「外来魚駆除の日」 第四日曜3団体連携 啓発活動を強化 草津でシンポ開き発表(読売)

29 *満足しうる説明や回答ない 甲賀町長、知事に意見書 (中日)

31 *速やかな情報公開を 守山の地下水汚染問題 住民組織が市に要望書 (中日) 

   31 *生態系保全の観点盛り込む ヨシ保全審 県、変更素案示す (中日)







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事務局だより 

◆2002年分の会費3000円、まだの方は1?記載の口座までお振込みいただきますようよろしくお願いします。

◆「県南部広域処理システム施設整備計画委員会」長たらしい名前ですが、志賀町栗原で計画が進められている一廃・産廃処分場の検討委員会です。その初会合が3月5日(火)10:00〜12:00県職員会館で開かれ、寺川代表と竺教授が委員として出席します。傍聴も可ですので077−524−0500まで?して申し込んでください。

◆県が環境審議会の公募委員(任期2002年から2年間)を募集 問い合せは環境政策課?077−528−3451

◆3月8日(金)14:45〜16:15 大津市民会館小ホール 湖国21世紀記念事業記念対談 テーマ・自然と文化の新しい姿を探る実験 対談者・佐々木高明アイヌ文化振興研究推進機構理事長と日高敏隆氏 ?077−528−3670 上田、西居 

◆3月10日(日)13:30〜17:30 テイジンミニホール(大阪市中央区) 脱ダムネット発足会 事務局・大阪自然環境保全協会?06−6374−3376 ◆世界子どもフォーラム(仮)準備円卓会議(案)16日(土)〜17日(日) 16日京大人間環境学研究課大会議室 17日コープイン・京都大会議室 共催・川とまちのフォーラム・京都 湖沼会議市民ネット

◆3月21日(木)14:00〜16:00 琵琶湖博物館ホール 第2回湖沼会議市民ネット総会 彦根事務局(県立大学井手研究室内)?0749−28−8346 

◆3月の会議予定 12日(火)環境研究会 26日(火)幹事会




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