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FLBニュース NO.163

6ダム見直しはじめ



環境重視の政策を!




         第14回総会決議知事および国に提出







FLB118号2005.2.8



滋賀県知事 国松善次様



総会決議



今年1月22日に淀川水系流域委員会が国土交通省近畿地方整備局に、これからの川づくりについて答申を出しましたが、それによると環境面からみたダムについての基本的な考えで、「 (前略) 要するに、ダムは自然環境に多大な負の影響を与えるため、自然環境の保全・回復という視点からダム建設は基本的に避けなければならない。自然環境への影響の全貌の詳細とダム建設との因果関係が実証されなくても、不可逆的で重大な負の影響を及ぼす恐れがあると考えられる場合には、たとえ治水あるいは利水の面からダムが必要と判断されても、予防原則に則りダム建設を極力回避するようにしなければならない。なお、人為的に改変された自然環境を新規ダムにより改善しようとすることには論理上の疑義があり、改変行為そのものの見直しを基本とするべきである。」と述べています。



これに対して滋賀県は、ダムは治水面から必要との意見を出しておられますが、これは知事がかねがね主張しておられる「環境こだわり県」に矛盾し、かつ厳しい財政状況を考えると、流域委員会の答申を真摯に受け止め、県内すべてのダム計画を見直すべき時であると考えます。



以下、ダム計画のほか県内における主な環境問題について第14回総会の決議にもとづき提案と要望をします。











・ 県内で国および県がすすめている6つのダム計画(丹生、大戸川、永源寺第2、芹谷、北川第1、北川第2)の中止を含む見直しを行うこと。







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・ 瀬田川洗堰操作規則は、琵琶湖岸の治水および生態系回復のため根本的な見直しを行なうこと。



・ 小川から大河川まで河川改修のあり方を環境重視で見直し、以前魚が生息していた川はもう一度魚の生息できる川に戻すこと。



・ レジャー利用適正化条例を騒音だけに限定せず実効あるものに改正し、製造業者にレジャー用水上オートバイについては製造販売中止を要請すること。



・ 琵琶湖固有の生態系、生物多様性を守るため、外来魚対策を実効性のあるものにすること。



・ 湖岸回復への取り組みは、生態系を重視した計画・施工であるべきで、漁業者はじめ地域住民やNGOとの協働を重視すること。



・ ごみ処理問題は、循環型社会構築をめざして、ごみ減量に産・官・民共同で取り組み、志賀町栗原の処理施設計画は戦略アセスメントを尊重して見直すこと。



・ 美しい琵琶湖を取り戻すためにも、森林がよみがえる行動計画をさらにすすめること。







2005.1.23 びわ湖自然環境ネットワーク第14回総会







2月8日(火)、寺川代表と井上事務局長、藤井、藤田の両幹事の4名で県庁を訪れ、正木秘書課長に提出しました。また同日、以下のところにも郵送にて提出しました。この様子は読売、京都、毎日が報じました。







・国土交通省 大臣 北側 一雄



・環境省 大臣 小池 百合子



・農林水産省 大臣 島村 宜伸



・厚生労働省 大臣 尾辻 秀久



・独立行政法人水資源機構 理事長 青山俊樹







「魚ののぼれる川づくり・2」報告







シンポジウム「魚ののぼれる川づくり・2」は、1月23日(日)ピアザ淡海で開催し55名が参加しました。13:30開会、開会挨拶を奥幹事が司会を兼ねて行なったあと、前畑政善 (琵琶湖博物館・専門学芸員)が「魚はなぜ田んぼにのぼるのか?」と題して講演、休憩をはさんでのパネルディスカッションは前畑政善(講師)、高橋さち子(龍谷大学非常勤講師・魚類生態学)、金尾滋史 (滋賀県立大学大学院 環境科学研究科)、河村賢二(国土交通省琵琶湖河川事務所所長)、松野克樹 (滋賀県河港課河川環境担当課長補佐)、田中茂穂(滋賀県農村整備課主査、魚のゆりかご水田プロジェクト担当)の6名のパネリストで行いコーディネーターは寺川代表がつとめました。16:40 閉会。







今回のシンポジウムは、2003年から引き続いて2004年度もFLB活動の柱の一つとして取り組んできた「魚ののぼれる川づくり」のシンポジウムとしては昨年の2月に続いて同じテーマでの



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開催となりました。特に2004年は間伐材を使って魚道を私たちでつくろうと試作品で一時的でしたが設置するところまできました。



しかし、本当に魚ののぼれる川を実現しようと思うと、治水上の安全性などまだまだ勉強が必要であり、そのためには、国や県が進めている「川づくり計画」や「魚ののぼる川づくり」の現状や取り組みを知り、意見交換することも大切なことであり、シンポジウムではこれまでの取り組みを振り返りながら、魚の専門家や治水の専門家に来ていただいて、より良い魚ののぼれる川を追求しようと開いたものです。







シンポでは、前畑講師の魚の研究は琵琶湖とその周辺の魚の生息現状と特にテーマにもある田んぼに入って産卵する様子などわかりやすく話していただきました。







寺川FLB代表をコーディネーターにしたパネルディスカッションでは専門的な立場から熱のこもった発言が続き、河村さんはこれまで手がけてきた多自然型川づくりとこれからの「魚ののぼりやすい」川づくりについて、松野さんは県が河川再生事業として進めている魚道の工夫について、高橋さんはFLBですすめてきた魚ののぼれる川づくりとこれからの課題について、田中さんは県のみずすまし構想にもとづく「魚のゆりかご水田プロジェクト」で間伐材を使った魚道の成果について、金尾さんは学生で取り組んだ犬上川プロジェクトをきっかけに魚に興味を持ち県内全域で活動していることなど興味深い発表が続きました。内容はそれぞれに何とか以前のような魚が生息できる川にしたいという思いが伝わるものとなりましたが、共通して言えることはまだ完成したものはなく始まったばかりとの印象を受けました。会場からのご意見も受けて活発な議論をもくろみましたが、時間不足でほとんど発言の機会を設けることができなかった点は反省点となりました。







これからは、今日のシンポジウムをキッカケにさらに創意工夫した活動で世界に発信できるような取り組みにすることで幕を閉じました。



シンポジウムの様子は朝日と読売が翌日報じました。







石組の川復活プロジェクト(仮称)の立ち上げについて







比良山麓はじめ県内各地で小河川においてもコンクリート化が進められ、これまで使用され保存されてきた石組みの川が消滅寸前にある。



しかし、自然石を使った石組の川は流速の緩和はじめ、景観的にも生態系の保全からも河川機能に優れた面が多々あり、総合的にみるとコンクリート化よりも優れた機能を持つことは明らかである。



なのに、このような優れた面を無視して、一面的な機能と効率を優先させたコンクリート三面張りやU字溝によるコンクリート化によって本来の川の良さが失われてしまった。



今、びわ湖自然環境ネットワークでは、県内のあらゆる河川で魚が生息できるように「魚ののぼれる川づくり」に取り組んでいるが、この取り組みと並行して、今回「石組の川復活プロジェ



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クト」(仮称)を立ち上げ、石組の川のすばらしさを多くの人に認識してもらい、民・業・学・官の連携で石組工のできる業者を育ててわずかに残された石組の川を保存するとともに、壊されたところはその復活をめざす。以下、スケジュールと内容案です。







<スケジュール>



2月25日(金)  幹事会で準備会発足



          趣旨、対象地域、体制、メンバー、今後の取り組み他(素案)



3月 3日(木)  環境研究会で立ち上げ







<内容>



趣旨       (前記)



対象地域     比良山麓



体制       プロジェクトリーダー他メンバーを決める。



メンバー     7〜8名。会員から募集および他のNGO、学生と連携する。



今後の取り組み  1〜2年調査



3月から月1〜2回のペースで調査。(基本的にウィークディ)



          2年目ぐらいから補修など実際の取り組み







☆当面の行事予定                  



当面の日程は下記のとおりです。これまで参加されていない会員は2月〜3月の竹筒づくりと魚道制作に参加お願いします。なお、参加に当たっては必ず事前に参加申し込みをしてください。(準備と保険の関係で)



2月26日(土)竹筒づくり 10:00JR蓬莱駅集合



3月3日(木)石組の川復活プロジェクト(仮称)立ち上げ 19:00〜事務所



3月13日(日)竹筒づくり 10:00JR蓬莱駅集合



3月21日(休日)魚道づくり 10:00JR蓬莱駅集合



4月10日(日)消波工作業 



  17日(日)同上予備日



  24日(日)ヨシ植栽



5月 8日(日)(魚道設置)



事務局だより   ◆2月17日〜18日と霞ヶ浦現地視察に7名(FLB2、みどりのNPO2、水機構2、国土交通省1)で行ってきました。粗朶消波工や学校ビオトープなど見学しいろいろ勉強してきました。今年のよしよしプロジェクト3に生かします。内容は次号で報告します。◆会費を納入していただいた会員は現在45名です。当面の行事計画は上記ですので活動への積極的な参加よろしくお願いします。また会員拡大についてもご協力お願いします。◆琵琶湖国定公園の公園計画の変更に関する意見募集がありました。湖北町とびわ町でのヨシ群落の再生と伊吹山の登山道追加を行なうという内容です。問題が多くあり急遽意見書を提出しました。次号で報告します。◆3月の環境研究会と幹事会は、3日(木)と17日(木)です。◆新しい情報や活動に対するご意見など事務局または代表まで連絡お願いします。



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